□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2020年8月19日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== ウォーレン・バフェットが金鉱株投資に着手、金否定論者の最後の変心か? =================================== <金を好む人、嫌う人> 「金」は不思議な資産であり、「Gold Bug(黄金虫、こがねむし)」と呼ばれる熱心の金信奉者がいる一方で、主に金融市場関係者に多いが「金」と聞いただけで拒否反応を示す熱心な否定論者もいる。無条件に肯定する人がいる一方で、否定する人がいることは、資産クラスとしての「金」の評価の難しさを明確に物語っている。 Gold Bugの最も過激と言われる人達は、金本位制への回帰を主張している。中央銀行による通貨管理システムの限界を意識して、金こそが唯一のマネーだとして、金を中心とした通貨システムの有効性を訴えている。金本位性から離脱したことで、中央銀行の政策には限界が事実上なくなっており、ドルの購買力が失われ続けている現状に強い危機感を抱く人達である。もう少し穏健な人は、投資対象としての金の有効性を主張するものであり、一般の貴金属投資家や貴金属アナリストなども、広義のGold Bugと言えるかもしれない。金は安全資産として特殊な役割を有しており、ポートフォリオに金を組み込む重要性を強調するものである。いずれも共通するのは、金に対して「コモディティ」と同時に「通貨(マネー)」の意味合いを見出している点にあるだろう。… … …(記事全文3,791文字)
