□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2020年8月17日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 二つの原油在庫指標が違う方向示す、IEAは需給リバランスの判断保留 =================================== <在庫減少報告でも上がらない原油価格> 米エネルギー情報局(EIA)によると、全米原油在庫は7月3日の5億3,918万バレルをピークに、直近の8月7日時点では5億1,408万バレルまで在庫の取り崩しが進んでいる。前年同期の4億4,051万バレルを7,357万バレル上回る過剰在庫環境には変化がみられないが、過去3週連続で在庫の取り崩しが進んでいることは高く評価できよう。原油在庫と原油価格との逆相関関係を重視すれば、原油相場の基調としては上向きとの評価が基本になる。 一方で実際のNYMEX原油先物相場は1バレル=40ドル台での取引時間が増えるなど底固さが認められるものの、明確な上昇トレンドを形成するには至っていない。価格トレンドとしては横這いから小幅高となっているが、在庫取り崩しに加えて株高、ドル安といった良好なマーケット環境にあったことを考慮すれば、値動きの鈍さは否めない。本来であればより明確な上昇トレンド形成も想定できる環境だが、値動きの鈍さの背景には何があるのだろうか。… … …(記事全文3,973文字)
