□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2020年7月27日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 「新冷戦」を織り込む金相場、ペーパー資産ではカバーできないリスク =================================== <過熱感を抱えながらも高騰続く> 金価格の高騰が止まらない。7月中旬は1オンス=1,800ドル水準での取引になっていたが、7月24日には1,900ドル台に到達し、週明け27日には一時1,938.00ドルまで値上がりする展開になっている。急ピッチな上昇相場が続く中、過熱感は間違いなく強くなっている。例えば、14日RSIは買われ過ぎの状態を示す70ポイントを大きく上回る81ポイント台に到達している。しかし、週末を挟んで持高調整が進むことはなく、1,900ドル台到達後の短期的な目標達成感が広がることもなく、断続的に上値を切り上げる展開になっている。 金相場高騰の要因は幾らでも指摘できる状況だが、ここにきての急伸地合に関しては、米中対立のリスクを本格的に織り込み始めた影響が大きいだろう。米中対立に関しては今になって突然に始まったものではないが、米政府はテキサス州ヒューストンにある中国総領事館の閉鎖を命じ、24日に館員らが全員撤退したことが確認されている。中国政府は直ちに報復措置として四川省成都の米総領事館の閉鎖を命じ、こちらも期限となる27日までに撤退が確認されている。米中両国が在外公館の閉鎖に踏み切っていることは、「戦争前夜」とも言える動きであり、マーケット全体に広がる緊張感が、特に金相場を強く刺激している。… … …(記事全文3,672文字)
