□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2020年7月8日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== ホット・アンド・ドライのリスク浮上、穀物の本格上昇は困難も地合引き締まる =================================== <コモディティ市場と天候> コモディティ市場では、天候の影響を強く受けるマーケットが幾つか存在する。代表的なのが農産物相場であり、生産シーズンの気象環境によって、作付・収穫面積やイールド(単収)環境が大きな影響を受けることになる。いわゆる「天候相場」である。近年はグローバルな生産展開が行われているため、従来と比較すると天候相場の価格ショックは抑制される傾向にある。一方で、南半球の生産規模が拡大していることで、常に世界のどこかで天候相場を迎える状況になりつつあり、突発的な価格変動が時期に関係なく発生する傾向が強くなっている。 エネルギー市場も、天候には敏感である。冬の寒波の強さによって、暖房用エネルギー需要は大きな影響を受けるため、ヒーティングオイル(原油)や天然ガス相場は、冬場に大きな価格変動を迫られることも少なくない。天然ガスは、夏場の空調用エネルギー需要環境にも敏感である。また、ドライブシーズンの気象環境はガソリン消費量に影響を及ぼすため、ドライブシーズン中の気象環境が行楽に適した状態にあるか否かは重要である。… … …(記事全文3,925文字)
