□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2020年7月2日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 中国で金メッキの銅合金が金融取引の担保に、最大83トンの金が偽物の可能性 =================================== <中国で金の偽物問題が浮上中> 金は価値があるからこそ、常に偽造の問題に直面している。近年はタングステンなど金と比重が近い素材をメッキ加工したものも多く出回っており、突然に問題になることも少なくない。2012年の金価格高騰時には、タングステンを使った金の偽物がイギリス、ドイツ、米国などの宝飾商で相次いで発見され、大きな問題になった。専門家でさえも騙されることがある以上、素人に簡単に見分けが付くものではなく、金の購入は信頼できる業者選びも大切なことが再確認できよう。比重計や超音波チェックなどを使えば比較的精度の高い真贋の判断ができるが、一見しただけでは「純金」なのか「イミテーションの金」なのかは見分けが付きづらいことも事実である。 こうした中、中国で金の偽物問題が再浮上している。金の偽造スキャンダルで、過去最大規模である可能性がある。Kingoldは信託会社を中心とする12以上の金融機関から、過去5年で200億元(約3,040億円)の融資を受けている。その際に融資の担保として金のインゴット83トンが提供されているが、少なくともその一部は金メッキが行われた銅であったことが確認されている。83トンのうち、実際にどの程度が金メッキされた銅合金なのかは分からない状況にある。… … …(記事全文2,821文字)
