□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2020年6月17日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 最悪の需要環境の中に明るい兆しも、過剰在庫と低精製マージンの問題残る =================================== <過去最悪の需要減だが、2カ月連続で上方修正> 国際エネルギー機関(IEA)は最新の「Oil Market Report」において、2020年の世界石油需要見通しを前年比で日量810万バレル減とした。過去最高のマイナス幅になるが従来の想定と比較するとマイナス幅は限定される見通しになっている。IEAは1月の段階で前年比95.5万バレル増を予想していたが、新型コロナウイルスの感染被害拡大が世界経済に大きなダメージを与える中、4月には930万バレル減まで、需要見通しを引き下げていた。しかし、5月には860万バレル減、6月には810万バレル減までマイナス幅を縮小しており、従来の想定程には需要環境は悪化しなかったと評価していることが窺える状況にある。 IEAは、「新型コロナウイルスによるロックダウン中の輸送が想定よりも強かった」ことと、「中国では3~4月、インドでは5月に、需要が急速に回復した」影響を報告している。ジェット燃料と灯油の中間留分需要に関しては少なくとも2022年まで影響が残るとしているが、新型コロナウイルスの影響からの立ち直りが、想定以上のペースだったとの評価になる。中国に関しては4月に前年並みの水準を回復し、インドも5月には前年水準には届いていないが、急激に回復しており、年後半はロックダウンの解消が需要を更に刺激するとの見通しになっている。2021年については前年比で日量570万バレル増が見込まれているが、20~21年の合計では依然として240万バレルの減少になる。… … …(記事全文4,345文字)
