□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2020年6月15日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== FOMCではゼロ金利政策の長期化を予告、金相場に対する支援も長期化を確認 =================================== <ゼロ金利政策とQEの修正は見通せない状況に> 6月9~10日に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)では、フェデラル・ファンド(FF)金利の誘導目標を0.00~0.25%に据え置くと同時に、資産買い入れプログラムについても、米国債で月額約800億ドル、政府機関債と住宅ローン担保証券(MBS)で月額400憶ドルという、現行のペースでの購入を維持する方針が示された。6月5日に発表された5月雇用統計はポジティブ・サプライズとなったものの、声明文では「この厳しい局面で米経済を支援するためにあらゆる手段を行使し、雇用最大化と物価安定という目標を促進することに全力で取り組む」との前回会合(4月28~29日開催)の文言がそのまま踏襲されており、積極的な緩和政策に強くコミットしていることが再確認できる状況にある。 声明文では、「金融状況は改善した」として、家計や企業部門の信用不安に関しては、これまでの政策措置の部分的反映もあって、評価が改善している。しかし、「経済活動の急速な収縮と失業の急増」、「需要低迷と原油価格の大幅な下落は、消費者物価の上昇を抑えている」といった基本評価に関する文言については、修正が行われなかった。「中期的な経済見通しに著しいリスク」がもたらされていることを再確認し、追加緩和策を示唆する際に使用されることが多い「適切に行動する」との文言も維持された。特にサプライズ感のある内容ではなかったが、金融緩和政策に対する強いコミットが再確認されたことは、金相場に対してポジティブである。… … …(記事全文4,272文字)
