□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2017年02月08日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。原油相場の短観です。ポイントを三点に絞って、現段階で分かっていること分かっていないことを確認します。 =================================== 原油相場を巡る論点整理、三つのテーマをどう評価するのかが問われる =================================== <OPEC加盟/非加盟国の減産への信頼は高い> NYMEX原油先物相場は、1バレル=50~55ドルのレンジで膠着気味の展開が続いている。安値圏では石油輸出国機構(OPEC)加盟国・非加盟国の協調減産への高い信頼感から、押し目買いが先行している。一方、高値圏ではシェールオイル増産や米原油在庫増加圧力に対する警戒感から、戻り売りが先行している。結果的に、「底固いものの伸び悩む」、「上値が重いながらも下げ渋る」、どちらの表現も通用する中途半端な相場展開が続いている。2月に限定しても、2日の取引では高値54.34ドルが示現し、1月3日以来となる約1カ月ぶりの高値を更新した。一方、8日のGlobexでは51ドル台前半まで値位置を切り下げ、1月18日以来となる約3週間ぶりの安値を更新している。短期スパンで強弱感が目まぐるしく入れ替わっており、明確なトレンド形成が見送られている。 投機マネーの流れを確認しておくと、大口投機筋(Non-Commercials)は直近の1月31日時点で49万2,692枚の買い越しになっており、昨年11月22日時点の27万6,320枚をボトムに着実に強気方向へのベット(賭け)を強化している。直近では3週連続で買い越し枚数が拡大しており、安値圏では積極的にロングポジションを構築しておきたいとの意向が窺える。当業者が売り越し枚数を増やしていることで相場そのものは大きな動きを見せていないが、内部要因の視点では先高観から買い進みたい向きと、値ごろ感から売却価格を固定したい向きのパワーバランスがほぼ拮抗した状態にあると言える。… … …(記事全文4,969文字)
