□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2017年02月04日(土)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。1月末から2月初めにかけての天然ゴム相場の乱高下について、その背景などメディアでは出てこない情報を中心に紹介します。 =================================== 天然ゴム相場の急騰・急落を振り返る、異常な値動きをつぶしたReuters =================================== <天然ゴム相場は急騰から急落へ> 東京商品取引所(TOCOM)の天然ゴム先物相場は、年初の1㎏=263.90円に対して、月末の1月31日には一時366.70円まで値位置を切り上げた。これは2011年10月以来の高値であり、1年前の2016年1月29日の終値158.30円と比較すると、実に2.3倍もの値上がりになる。一方、2月入りしてからは突如急落地合に転じており、2月3日の取引ではついに300円の節目も一時的にではあるが割り込んでいる。週間足でみると、1月27日までの週は前週比で43.00円高となった一方、2月3日の週は30.30円安となっており、いわゆる「往って来い」状態が実現した格好になっている。 そもそも、1月27日までの週にゴム相場が急騰したのは、よく分からない値動きだった。1月27日~2月2日までは最大消費国である中国が春節(旧正月)の連休入りするため、現物需給動向に関する手掛かりは極度に少ない時間帯になるため、株価や円相場の動向程度しか材料が見当たらなくなるためだ。しかし、このタイミングで東京ゴム市場では仕掛け的な買いが膨らみ、連日のように前日比で10円や20円といった異常な値幅の急騰相場が実現し、300円の節目突破から僅か1週間という考えられないような短時間で350円の節目さえ突破してしまっている。その間に特に出来高が急増した訳でもなく、需給面に目新しい材料が浮上した訳でもなく、上海ゴム休場のタイミングを狙って仕掛け的な売買が行われたと結論付けざるを得ない状況にある。TOCOMの「売買上位10位」の推移をみていると、特定の一社経由で大量の売買が行われているのが窺えるが、それが仕手的な動きなのか、投機玉の偶然の一致なのかは不明である。… … …(記事全文4,192文字)
