□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2017年02月02日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。今年最初のFOMCの評価です。主に金市場の視点から今回のFOMCを読み解きます。 =================================== FOMCは3月利下げを示唆せず、金融政策が後手に回るリスクも要警戒か? =================================== <FOMCは退屈な内容に> 1月31日~2月1日の日程で、今年最初となる米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催された。昨年12月に1年ぶりの追加利上げが行われたばかりとあって、今会合での政策変更は予想されていなかった。焦点となるのは、3月14~15日の次回会合での利上げに向けて何等かの示唆が行われるか否かの一点だったが、COMEX金先物相場は時間外取引で1オンス当たり10ドル前後の値上がりになっていることからも明らかなように、少なくとも目に見える形で3月利上げを強く示唆するような動きは見られなかった。 もちろん、これだけで3月利上げの可能性を完全否定するのは時期尚早である。しかし、声明文レベルでマーケットとの間で追加利上げ実施のコミュニケーションが図られていないことを考慮すると、3月利上げ観測をマーケットに織り込んでいくためには、近い将来にイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長を筆頭に、当局者から3月利上げの可能性について踏み込んだ発言が要求されよう。昨年12月の追加利上げ以降は、2017年中に3回の利上げが正当化できるといった発言は複数の当局者から確認されているが、まだ3月や6月といった具体的な時期について言及するような発言はみられない。ただ、仮に3月利上げを既定路線化しようとするのであれば、少なくとも2月中にマーケットに3月利上げの可能性を意識させるコミュニケーション強化が要求されることになり、3月初回利上げの可能性は遠のいたとの評価からFOMC後にドル売り・金買い圧力が強まったのは当然とも言える。… … …(記事全文4,264文字)
