□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2016年04月28日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。本日は、FRBと日銀の金融政策決定会合が連続して行われましたが、大きく動いたのはコモディティ市場ではなく円相場でした。まずはFOMCを受けてのドル建て金相場の環境を確認した上で、日銀金融政策決定会合後の円建て金相場についても言及します。 =================================== ドル高を阻止したFRBと円安を阻止した日銀、円建て金相場に下押し圧力 =================================== <6月利上げの可能性を残すも言質なし> COMEX金先物相場は、1オンス=1,200ドル台でのボックス相場を2ヶ月半にわたって継続している。3月11日の1,287.80ドルで今年の年間高値を確認する一方、2月17日以降は一度も1,200ドルの節目を割り込むことなく、完全な膠着状態に陥っている。米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げは慎重なペースでしか進まないという米金融政策のハト派評価、それに伴うドル安圧力がドル建て金相場の下値を強力にサポートしている。一方で、ここから更にハト派評価を織り込む余地が乏しくなり、現時点では利上げスキームそのものは破綻していないとの見方が上値を圧迫しており、強気派と弱気派の双方が身動きの取れない状態に陥っている。 米実体経済環境も、適度の堅調さを保っていることで追加利上げが正当化される余地がある一方で、追加利上げを急がなければならない程の過熱感もなく、追加利上げを直ちに実施しても多少は先送りしても、どちらでも大きな問題はない状況になっている。当然に、今後の危機対応のカードを用意する観点では追加利上げスキームの消化が要求される訳だが、それによって実体経済が大きく減速するような事態は誰も望んでおらず、米金融政策見通しの構築が難しくなっていることが、金相場のボックス化という形で示現された状態にあると評価している。… … …(記事全文4,869文字)
