□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2014年03月10日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。金現物市場の動向を中心に解説します。インド、上海、東京を比較すると、最近は興味深い動きが数多く報告されています。現在の金市場では需給動向は余り積極的に評価されていませんが、現物市場が最近の価格高騰にどのような反応を示しているのかを確認しておくことは有用でしょう。また、米雇用統計の評価などについても、簡単に触れています(3,573文字)。 =================================== 金現物市場に歪みが発生中、インド・上海・東京市場の金価格を比較する =================================== <インドで金密輸の摘発が相次ぐ> インドは経常赤字対策の一環で金に高額の輸入関税(現在は10%)を課すと同時に、輸入量そのものも厳格に規制している。輸入関税は昨年だけでも3度引き上げられたが、それでも効果が薄いとみられるや否や、宝飾加工業者や銀行に対して事実上の禁輸とも言える措置を講じ、海外からインドへの金流入の動きをほぼ完全に断ち切ることに成功している。 その効果は経常収支に明確に現れており、2012年10~12月時点では319億ドルの赤字だったのが、昨年は1~3月期181億ドル、4~6月期218億ドル、7~9月期52億ドル、10~12月期42億ドルまで赤字額が削減されている。インド通貨ルピーの下落によって二輪車や繊維製品などの輸出が拡大した影響もあるが、昨年後半の急激な経常赤字縮小の動きをみれば、金輸入を巡る一連の規制が大きな効果を挙げたと評価できよう。… … …(記事全文4,746文字)
