■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ <1ヶ月にビジネス書5冊を超える知識価値をe-Mailで> ビジネス知識源プレミアム(週刊:648円/月):Vol.954 <954号:世界の低金利のアンカーは、ジャパンマネー> 2018年08月07日:日銀の金利上昇容認と世界の金融 EPUBダウンロード:http://foomii.com/00023-48147.epub ウェブで読む:http://foomii.com/00023/2018080910000047660 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ホームページと無料版申し込み http://www.cool-knowledge.com 有料版の申込み/購読管理 https://foomii.com/mypage/ 著者へのメール yoshida@cool-knowledge.com 著者:Systems Research Ltd. Consultant吉田繁治 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ おはようございます。7月31日の金融政策決定会合(日銀)のあと、「長期金利0.2%までの容認」を発表して以降、わが国の10年債の利回りは0.1%から0.12%の間を不安定に波動しています。 7月20日まで0.03%台だった金利が0.12%に上がっても、わずか0.09ポイントという誤差のような上昇に過ぎません。 しかし、上昇の倍率では4倍です。政府の、これ以降に発行する国債の利払いが、今の4倍になる規模です。 国債は、その時の市場金利を、発行額面に対する表面利率として、政府から売られるからです。国債に入札する銀行が、発行額面に対していくらで買うかによって、長期金利が決まります。 債券の発行額面と金利、そして市場の価格と金利は、以下のメカニズムで決定しています。 【国債の発行と、市場の金利の仕組み】 0.12%の表面利率の10年債(100万円)を、銀行が103万円と入札して買えば、10年後の満期には、額面の100万円の償還しかないので、単利の概算では「{(3万円÷101万円)÷10年}≒0.3%」分、金利が下がったことになります。発行金利は0.12%でも、市場の金利は、マイナス0.18%に下がります(これが2016年2月でした)。 逆に、97万円という低い価格で落札されると、「{(3万円÷97万円)÷10年}≒0.3%」分、金利が上がったようになるのです。97万円の国債でも額面の100万円が10年後に償還されるからです。額面の100万円に対する表面金利が0.12%でも、その国債の利回りは0.42%に上がります。 約1000兆円の残高がある既発国債(長短国債の平均残存期間は8年)の流通価格は、10年債の金利が0.1%上がるにつき、0.8%(8兆円)下落します。… … …(記事全文16,184文字)
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吉田繁治 (経営コンサルタント )