■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ <1ヶ月にビジネス書5冊を超える知識価値をe-Mailで> ビジネス知識源プレミアム(週刊:648円/月):Vol.829 <829号:サマーズの「長期停滞からの脱却論」(1)> 2016年6月08日: 財政の拡張を説くサマーズ EPUBダウンロード:http://foomii.com/00023-34131.epub ウェブで読む:http://foomii.com/00023/2016060910000033526 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ホームページと無料版申し込み http://www.cool-knowledge.com 有料版の申込み/購読管理 https://foomii.com/mypage/ 著者へのメール yoshida@cool-knowledge.com 著者:Systems Research Ltd. Consultant吉田繁治 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ おはようございます。今朝は、すばらしい晴れです。気分も晴れます。没後100年を記念し、朝日新聞が連載している夏目漱石の小説を読むと、言葉で映す自然と心理が一体化していることが多い。 漱石は、形のない心理を暗示するのに、水と自然の描写を使います。Kindleで漢字のフォントを大きくして読むと、小説が言葉を素材にした描写技術であることが、よくわかります。バックライトがあるので、寝ながら読むのに快適です。 胸の中に、なにかもやもやした心の動きがある。それに「愛」という言葉を与えれば、人々と共通の、「人を想い、慕って大切する感情」になっていく。言葉は自分だけのものを、人に伝えることを果たします。 高度な言葉をもたない動物は孤独でしょう。言葉をもつ人間は、たとえ無人島にいても、言葉で人々とつながることを予想できます。ツィッターも「人と言葉でつながることの願望」からでしょう。言葉を使う表現が、インターネットで「カラオケ化」したのです。 クルーグマンが、経済理論での支柱になっていたリフレ論(『流動性の罠』)も言葉と数字で書く段階では、個人のものでした。それをエコノミストが読むことで「社会化」し、日本政府の政策になって行きました。 しかし3年3か月経っても、目的とした効果は出ていません。その目的とは、2%の消費者物価のインフレと実質GDPでの1%以上の成長、つまり名目GDPで3%/年以上の成長でした。 前FRB議長(バーナンキ)の後の候補でもあったローレンス・サマーズ(前バーバード大学学長、元財務大臣)は、2014年に『長期停滞、履歴効果とゼロ金利制約』を書いています。 28歳という史上最年少でハーバードの教授に推され、周囲から「天才」と言われる。ただし率直で傲慢さのある言動が時折、非難を呼びます。 この論文は、21世紀に日本、欧州、米国の順に陥っている「長期停滞」に対して、金融緩和の政策だけは効果を生まず、ケインズ風の財政の拡張が必要なことを述べたものです。… … …(記事全文18,547文字)
