■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ <1ヶ月にビジネス書5冊を超える知識価値をe-Mailで> ビジネス知識源プレミアム(週刊:630円/月):Vol.560 <560号:欧州の銀行危機は、世界の経済危機に至る(1)> 2011年10月19日:欧州の信用恐慌 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ホームページと無料版申し込み http://www.cool-knowledge.com 有料版の申込み/購読管理 https://foomii.com/mypage/ 著者へのメール yoshida@cool-knowledge.com 著者:Systems Research Ltd. Consultant吉田繁治 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ おはようございます。南欧と東欧で生じた不良債券が、欧州の90銀 行の危機を招聘(しょうへい)しています。 10月半ばに、短期資金の調達難から破産し、即刻に国有化されたベ ルギーの大手銀行デクシアは、2011年7月のストレス・テストでは 「問題なし」とされていました。不安がないとされた銀行が、わず か3ヶ月後に破産しています。こうしたところが、欧州銀行の問題 です。 金融機関が抱える不良債券が、現在も、不明です。銀行自身は、必 ず100%の確率で「問題はない」と言います。EU当局の調査も、問 題がないと発表します・・・問題がないのに破産する。不良債券の、 デリバティブを使った相互隠蔽と飛ばしがあるからです。 たとえば、債券の回収を保証する保険「CDS」をかけていれば、そ の債券はリスクのない AAA格の債券として、自己資本を計算する とき、リスク資産からマイナスできます。 政府当局によって、銀行の自己資本比率は、「自己資本額÷リスク 資産額」で計算すればいいとされています。リスク資産は、回収で きない恐れのある貸付金や、価格変動のある株式、社債等です。 ユーロ国債は、従来は、ノンリスクの債券とされていました。 A行とB行が、それぞれ、1兆円のギリシア国債(またはPIIGS債)を もっているとします。お互いに、1兆円のギリシア債に対し、CDSを 掛け合っているとします。その1兆円(合計では2兆円)のギリシア 国債は、市場で5000億円(合計1兆円)の価格がつかないとしても、 1兆円(合計2兆円)の価値があるとされます。 保証し合っていれば、お互いが同額のリスクを負っているため、本… … …(記事全文10,513文字)
