… … …(記事全文4,063文字)潜水艦裏金問題の仕組みー乗員へ工具・ゲーム機提供の謎
大阪国税局の調査の結果、川崎重工神戸工場で海上自衛隊から受注した潜水艦の修理作業で、複数の下請け企業との間で架空取引を行い、過去6年間で十数億円の裏金を作っていた。
防衛省は裏金に関し、乗員への飲食接待のほか、金券や工具、ゲーム機の提供に充てられたと説明した。
「なんでその10億もの裏金を作った事件なのに、乗員へ配られたものがゲーム機や工具というのは違和感がある。違法に大金を作って、そんな小さなものを欲しがる理由がわからない」とSNSのコメントがあった。
確かにこの裏金作りの仕組みが説明されていなければ、十数億もの裏金をつくって得たものが小さすぎるという違和感を覚えるのは当然だ。潜水艦関係者からの証言をもとにこの仕組みを説明する。
(川重神戸工場の潜水艦ドック 数年前に著者が撮影)