… … …(記事全文4,730文字)どんなに健康被害が起ころうとも、国はコロナワクチン接種を中止にしない。政府がその重要な根拠の一つとしているのが、厚生労働省の審議会が、「ワクチンの接種体制に影響を与える重大な懸念は認められない」という評価を変えていないことだ。
これに関して、2024年3月12日の武見敬三厚生労働大臣の記者会見に出席した藤江成光さん(元国会議員秘書でYouTuber)が、重要な質問をしている(YouTube/四海兄弟【藤江4thチャンネル】/【本日の記者会見】あなたはこの審議会を信じられますか?【想定の100倍超の健康被害でも重大な懸念はないという】*藤江の質問は15:13~/2024年3月12日)。
藤江
「武見大臣が信じてやまない審議会とは何という名前の審議会で、最近ではいつ行われたものでしょうか。また、その最新の審議会に出席した委員および参考人のうち、寄付金など製薬関連会社から金銭の受け取りがある方は何名いらっしゃると厚生労働省では把握していますか」
武見
「ワクチン接種後の副反応が疑われる症状については、厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会及び薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(筆者注・以下、「副反応検討・安全対策合同部会」と略)の合同開催にて評価されておりまして、直近では今年1月26日に開催をされております」
「この委員および参考人の審議参加においては、過去3年度におけるワクチンの関連企業などからの特許権や使用料や講演に関わる報酬や研究契約金などの受け取り状況について、常に確認を行っています。直近の審議会では参加した委員14名および参考人6名のうち8名の委員および3名の参考人から受け取りがあったと申告をいただいておりまして、その旨は審議会において公表をしております」
このとおり、コロナワクチンについて「重大な懸念はない」とお墨付きを与えてきた副反応検討・安全対策合同部会では、委員・参考人20名のうち過半数の11名がワクチンの関連企業などから金銭を受け取っていたことが、藤江さんの質問により明かされた。
さらに、国内外の論文やデータに基づいて、コロナワクチンの危険性について動画で警鐘を鳴らし続けて来た「鹿先生」もこの問題を取り上げ、副反応検討部会の部会長を務めている東京医科歯科大学発生発達病態学分野小児科の森尾友宏教授が、コロナワクチンメーカーであるモデルナ社から金銭を受け取っていることを指摘している。
事実、厚労省の副反応検討部会のページにアップされている「遵守事項等資料」によって、森尾教授が以下のとおり寄附金等受取状況を申告していることが確認できる。
サノフィ株式会社 令和4年度 50万円以下 講演料
武田薬品工業株式会社 令和5年度 50万円以下 講演料
アストラゼネカ株式会社 令和3年度 50万円以下 原稿執筆料
モデルナ・ジャパン株式会社 令和5年度 50万円以下 講演料/コンサルタント料・指導料
コロナワクチンの安全性を評価する審議会の取りまとめ役を務める人物が、なんとその評価の対象とされるモデルナ社から依頼されて講演とコンサルタントを行い、金銭を受け取っていたのだ。ちなみに、武田薬品工業も2022年7月末までモデルナ社のワクチンの日本での製造販売を担っていた。
ワクチンメーカーからお金をもらった人物たちが過半数を占める審議会が、ワクチンの安全性を公平に評価できるのか。私には到底そのようには思えない。本人たちは「お金をもらっているからといって、メーカーを贔屓するような評価はしていない」と嘯くかもしれないが、利害関係がある限り、社会的にも信頼に足る評価だとは言えないだろう。
人の命に関わる国の審議会で、このような不公平が平気でまかり通っているのである。この事実を初めて知って、驚いた人もいるのではないだろうか。ただ私には、驚きはまったくなかった。なぜなら以前から、同じことが繰り返されているからだ。
X(ツイッター)では言えない本音
鳥集徹(ジャーナリスト)