… … …(記事全文3,974文字)●今シーズン初の雪かき
今シーズン最強の寒波襲来、しかも長期間かつ広範囲にわたるとテレビが注意喚起と言うより煽っている。今回もどうせ予報が外れ、雪かきをするほどの降り方にはならないだろう、と楽観していた。しかし、そうは問屋が卸さなかった。5日の午後から強風が吹き始め、雪が混じった。夕方には暴風雪となり、雷鳴が轟く荒天となった。ホワイトアウト状態にもなり、クルマの走行に支障が出ていた。ただ、吹雪の時は、吹きだまりはできるが、積雪深さはそれほど大きくならないという期待もあった。どうしても、雪かきという重労働は避けたかったからである。しかし、実際は翌日の朝になってみないと分からない。
翌朝4時30分頃起きて、屋根や木々に雪がないのを見て安堵したのも束の間、地上には約50センチメートルの積雪があった。通常、この程度であれば放置するのだが、この日は、父がデイサービスへ行く予定が入っていた。玄関に出て車庫までの道を付けるため、スコップで除雪を始めた。その長さにうんざりしながら、昨晩の「50センチくらい降ったか」という父の悠長な言葉に腹が立ち、半ばやけっぱちに作業を進めた。今シーズンの雪も重かった。
ようやく車庫にたどり着き、面する国道の方を見て途方に暮れてしまった。国道を除雪した後の堆い壁がそびえていたからだ。壁までは、スノーダンプで除雪し、壁自体は硬くて重いのでスコップで崩すしかなかった。クルマが国道に出ることができるようになったのは、6時を過ぎたころだった。家に戻ると、起きて来た父が「今日は施設へ行くんだが、大丈夫かな。行けなければ連絡しなくてはいけない」と吞気なことを言う。「あなたがデイサービスへ行けるように除雪して来たんだよ」と怒鳴りたかったが、沈黙した。結局自分本位な父、いつもそうだ。疲労感が何倍にもなった。
●日本海側は暗い
日本海側の冬は厳しい。ラジオ番組でも「頑張って乗り越えて行きましょう」との発言が頻発するほどだ。なぜ、日本海側ばかりに乗り越えなければならない自然現象があるのか、との疑問と不満を抱く。とりわけ、新潟県は暗いイメージがある。例えば、年間の平均快晴日数は、わずか12日しかない。月に1日の割合だ。全国的に見ると44番目の少なさである。ちなみに、1位は宮崎県で63日、最下位は意外にも沖縄県である。沖縄県は熱帯性気候のためスコールなどあるためとされている。
一方、観測史上最深積雪のランキングで1位から10位までの中で、7地点を新潟県が占める。1位は滋賀県伊吹山の1182センチメートル、2位はお馴染みになった青森県酸ヶ湯の556センチメートル、4位が山形県肘折の445センチメートル、その他は、守門・津南・十日町に代表される新潟県である。
●延期になった両親分担介護 溜まるストレス
昨年まで、「今年いっぱい頑張れば年明けからは負担が少なくなる」と自分に言い聞かせながら、両親の介護を続けてきた。しかしながら、年明けから両親の世話を弟宅と分担するはずが、弟宅のただ事ではない状況により4月まで延期になった。ここは、耐えて春まで頑張るしかない、と気持ちを入れ替えたつもりだった。