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蓮池透の正論/曲論

蓮池透(元東京電力原子力エンジニア)

蓮池透

「敵基地攻撃能力」など保有してはならない

ウェブで読む(推奨):https://foomii.com/00200/20221216060000103206 //////////////////////////////////////////////////////////////// 蓮池透の正論/曲論 https://foomii.com/00200 //////////////////////////////////////////////////////////////// ●防衛費GDP比2%を閣議決定  安倍晋三第二次政権から、「秘密保護法」「安保法制」「盗聴法」「共謀罪」など様々な戦争準備につながる法整備を強行してきた政府・与党だが、岸田文雄政権になってからも「重要土地利用規制法」など好戦的な動きは留まることを知らない。  そして、今度は「中国や北朝鮮の軍事的脅威」「ロシアのウクライナ侵攻」に乗じて、相手のミサイル発射拠点をたたく敵基地攻撃能力(反撃能力)の整備などにあてるため、2023年度から5年間の防衛費の総額を43兆円とすることとした。安倍元首相の方針を継承し、何ら国内合意を得ずに岸田首相が勝手に「国際公約」(米国との約束)したNATO並みの「防衛費GDP比2%」を守った形である。  これらの内容を含んだ国家安全保障戦略など3文書を今週中にも閣議決定するという。 ●増額規模ありきの防衛費  中国の軍拡やロシアのウクライナ侵攻、北朝鮮のミサイル発射により、国民に感覚的な不安感が生じるのは無理もない。したがって、防衛費増額に賛成する人が少なからずいるのは頷ける。しかし、そういったムードに乗り、これだけ増額をする説明はなされていない。すなわち、増額の中身が示されていないとの批判が出てくるのは当然のことだ。  今週になってようやく内訳が報じられた。敵の射程圏外から攻撃できる「スタンド・オフ防衛能力」(トマホークミサイルの購入を含む)の分野に約5兆円、航空機や艦船といった装備品などの維持整備に約9兆円、自衛隊の施設の老朽化対策などに約4兆円、弾薬や誘導弾の購入に約2兆円、そして無人機、宇宙、サイバーの分野にそれぞれ約1兆円を計画しているという。  しかし、この情報だけでは増額の理由について、十分に説明がなされたとは言えない。やはり、「規模ありき」と言われてもしょうがない。このまま、閣議決定を行うのは乱暴過ぎるとの誹りを免れないだろう。
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