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蓮池透の正論/曲論

蓮池透(元東京電力原子力エンジニア)

蓮池透

「避難委員会」が抽出した課題・論点は456点に上るも検証なしで終了

ウェブで読む(推奨):https://foomii.com/00200/20221111060000101775 //////////////////////////////////////////////////////////////// 蓮池透の正論/曲論 https://foomii.com/00200 //////////////////////////////////////////////////////////////// ●避難委・委員「途中で県から『課題抽出まで』と言われ、驚いた」  東京電力柏崎刈羽原発に関する新潟県の「三つの検証委員会」の一つで、事故時の安全な避難方法を検証する「避難委員会」が9月に報告書を取りまとめた。報告書では、456点に上る課題や論点を抽出したが、それらの検証までには踏み込んでいない。すなわち、検証委員会の役割を果たしていないのだが、柏崎刈羽原発の再稼働に前のめりな新潟県の圧力により、拙速な報告書取りまとめが行われた結果である。  委員の間からは、当然のことながら、次のとおり疑問や不満の声が上がっている。 (新潟日報のインタビューから引用) ⇒明治大准教授・清水晶紀委員(環境法学・行政法学) 「検証作業は課題の抽出で終わりじゃないよね、というのが委員の共通認識だ。出てきた課題によっては、その分野の専門家でつくる新たな委員会を設けるなどしてチェックするのが次の段階になる。避難委の最終会合でも、県の責任できちんと検証を続けるよう求めた」 「県は、課題が解消されるのかを県民に説明することが重要だ。課題を放っておいて、再稼働の判断ができるとは思えない。県民の被ばくをどの程度に抑えられれば、県の広域避難計画に実効性があるのか。被ばくのシミュレーションを行い、県としての考え方を説明する必要がある」 ⇒弁護士・大河陽子委員 「柏崎刈羽原発の事故時に県民が避難できるのかを検証する委員会だと思っていたが、途中で県から『課題抽出まで』と言われ、驚いた。避難委を閉じるなら、県が責任を持って検証してほしい。避難委が挙げた課題はどれも重要で、ぜひとも解消するべきものだ。一方で、想定できていない状況、漏れている課題もまだたくさんある」 「避難計画があるだけでは逃げられない。原発が再稼働する前に課題をクリアし、さらに検証し、実効性があると言える状態にしなければ、住民の生命、健康を守れない」
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