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蓮池透の正論/曲論

蓮池透(元東京電力原子力エンジニア)

蓮池透

吉田昌郎元福島第一原発所長と私

ウェブで読む(推奨):https://foomii.com/00200/2020082806000070196 //////////////////////////////////////////////////////////////// 蓮池透の正論/曲論 https://foomii.com/00200 ////////////////////////////////////////////////////////////////  東京電力で吉田昌郎(故人)と同期だったと言うと、多くの人が興味深げに「どんな人だったんですか?」と聞いてくる。そこで、等身大の吉田について書くこととした。  修士だった吉田とは入社年度は異なるが、年齢は同じであることから、待遇的には同期として扱われた。現場では、彼は福島第二原発、私は福島第一、本店では、彼は既設原発の管理部門、私は新規原発の建設部門と、なかなか仕事を共にする機会はなかった。  ようやく、副長(係長)時代、同じ役職として仕事を共にすることになった。1989年のことである。そのころまでは、私も吉田も同じように昇進・昇格していたが、その後は大きく異なる。彼は順調にエリートコースを歩んで行ったのに対し、私は中途で脇道に大きくそれ出世コースを外れてしまった。社長までは行かないまでも、福島第一原発の所長まで彼は登りつめた。当然のことながら私とはだんだんと疎遠になっていった。吉田は大阪生まれで、文字通り義理・人情に厚く、阪神タイガースの大ファンであったが、べらんめえ口調の江戸っ子気質も兼ね備えていた。  大の競馬ファンの吉田だったが、当時はシンボリルドルフやミスターシービーが活躍している時代だった。やがてオグリキャップ・スーパークリーク・イナリワンの平成三強が出現し最大の競馬ブームが訪れることになる。私は競馬から離れていた(学生時代に痛めつけられた反省から)ため、馬券を購入することはなかったが、彼の推奨馬を聞かされていた。どれくらいの金額を投じていたかは分からない。ただ、性格からして本命党、穴党どちらでもなく、自身の決めた馬を信じてドカンと賭けるタイプだと思っていた。
… … …(記事全文4,469文字)
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