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山岡鉄秀の対外情報戦で勝ち抜けろ!

山岡鉄秀(情報戦略アナリスト)

山岡鉄秀

台湾有事:沖縄先島諸島の住民はできる人から自主的に避難を始めよう

ウェブで読む(推奨):https://foomii.com/00194/20221129010127102497 //////////////////////////////////////////////////////////////// 山岡鉄秀の対外情報戦で勝ち抜けろ! https://foomii.com/00194 //////////////////////////////////////////////////////////////// 習近平国家主席が異例の第三期目に突入し、台湾有事は時間の問題と言われています。もちろん、中国は孫子の兵法の国ですから、戦わずして勝つことを目指し、間接的な浸透影響工作で台湾を手中に収めようとするでしょう。11月26日に行われた台湾統一地方選挙で、与党の民主進歩党が大敗し、蔡英文総統が党主席を辞任すると発表したことは気になります。台湾の内政の混乱は中国の浸透影響工作に絶好の機会を与えます。もちろん、民進党の大敗の背後に中国の工作があるという見方もあります。 中国は得意の浸透影響工作を続けながら、軍事侵攻の機会を虎視眈々と狙っていると考えるべきでしょう。習近平が「軍事的手段を排除しない」と明言したことは、軍事的手段を行使する準備を進めていることを意味します。排除しないことはすなわち準備しているということです。 先日、元航空自衛隊空将の織田邦男さんから興味深い話を聞きました。8月にペロシが台湾を訪問した後、中国は台湾を包囲するようにミサイルを撃ち込み、そのうちの5発が日本のEEZ(排他的経済水域)に着弾しました。織田さん曰く、あのような行為は日ごろから計画して準備していなければできないことで、急に抗議の意味を込めた演習でできることではないとのことです。逆に言えば、本番になったらあのように攻撃すると示したわけです。 中国専門家や評論家の中には中国が台湾に軍事侵攻することはないと断言する方もおられますが、現に準備していることが明らかなわけですから、準備さえ整えばいつでも軍事侵攻をしてくると考えねばなりません。 そして、その軍事侵攻の形態ですが、一般に想像される第二次世界大戦中のノルマンディー上陸作戦のように大群で台湾海峡を渡って来るとは限りません。十分な兵員を運ぶ船を中国が有していないことを近い将来の台湾侵攻がないことの根拠として挙げる軍事評論家もいますが、それは台湾海峡を大群で渡る作戦を前提とした発想であり、中国の発想はそのように固定的なものではあり得ません。 織田元空将が指摘するのは、台湾有事は認知戦に他ならないということです。つまり、台湾を完全に占領しなくても、台湾人が「戦っても無駄だ」と思った時点で戦争は終わりだということですから、無理に台湾海峡を渡って攻撃対象にならなくてもよく、攻撃の仕方はたくさんあります。
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