━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「植草一秀の『知られざる真実』」 2012/06/15 メディアが鳩山元首相を激しく攻撃する真の理由 第257号 ──────────────────────────────────── 昨日は、重要なイベントが二箇所で同時開催された。 ひとつは、NPJ(News for the People in Japan)主催の日隅一雄編集長に よる連続対談企画第7回「敵は天下りシステムにあり」。 会場を埋め尽くす市民の参加があり、熱気に満ちた討論が繰り広げられた。 もうひとつの会合は、永田町の憲政記念館で開催された「消費税を考える国民 会議」主催の「この時期の消費大増税に反対する超党派国民集会」である。 こちらのイベントにも多数の市民が参加して、野田内閣が強行推進している 「シロアリ退治なき消費増税」を粉砕する国会議員による結束が改めて確認さ れた。 ブログ、メルマガに、日隅一雄氏の氏名漢字の入力ミスがあり、深くお詫びを 申し上げたい。 いまの日本を見ると、さまざまな意味で絶望的な気持ちに直面することが少な くない。 不正や不正義の横行、信頼の失墜、悪意の跳梁跋扈などが、社会の末端ででは なく、社会の中核において広がっている。 日隅氏の存在は、そのなかでの「希望」であると感じられる。 パンドラの箱が開き、さまざまな悪が氾濫するなかで、最後に残された「希 望」。 日隅氏の仏様のような柔らかな笑顔を拝見するにつけ、その思いが込み上げて くる。 日隅氏ばかりではない。自己の利益を追求するなら、いくらでも自己の利益を 追求できる立場にある人が、自己の利益ではなく、他社の利益を追求する行動 を示されている。 ここに、現代日本の救いがあると思われる。 日隅氏はインタビューで、ホームにいて、目の前で線路に落ちた人がいたら、 自分が助ける以外に道はない。それは、言ってみれば与えられた運命、宿命の ようなものと感じる、と述べられた。 しかし、現実には、目の前で線路に落ちた人がいた時に、自分が助けることが 一種の宿命であると感じる人がどれほどいるのだろうか。… … …(記事全文5,493文字)
メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」
植草一秀(政治経済学者)