━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「植草一秀の『知られざる真実』」 2012/06/11 沖縄県議選に見る沖縄県民の冷徹な眼 第253号 ──────────────────────────────────── 日経BPnetに、 「社会保障改革を棚上げし消費増税法案を決着か、失敗したら市場の制裁を覚 悟すべき」 と題する論考が掲載されている。 最近、この手の論調が目白押しだ。 表現は厳しいが、いわゆる「ごろつきの手口」だ。 民主主義の世にあって大事なことは、民主主義のプロセスを正当に踏むことだ。 野田佳彦氏が民主主義の正当なプロセスを踏んで消費増税提案を示しているな ら、その提案に耳を傾け、真摯な姿勢で是非を判断すべきということになる。 しかし、野田氏は民主主義の正当なプロセスを踏んで消費増税の提案を行って いない。 国民の多数が野田氏の提案する消費増税案にNOの意思を明示しているのは、 その内容以前に、野田氏のプロセス違反を容認できないからである。 朝日新聞6月4・5日世論調査結果 消費増税法案 「今国会で成立させるべきだ」 17% 「成立にこだわるべきではない」72% 法案に 賛成 32% 反対 56% 内閣支持率 27% 不支持率 51% の数値に、主権者国民の健全な判断が明瞭に示されている。 日経BPnetの記事は、このような民主主義のデュープロセスを無視して、ここ… … …(記事全文4,764文字)
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植草一秀(政治経済学者)