━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「植草一秀の『知られざる真実』」 2011/11/18 TPP推進売国者を落選させ反対愛国者を当選させる法 第49号 ──────────────────────────────────── TPP論議に小泉ジュニアが参戦した。言うまでもなくTPP推進論だ。 TPP論議は、次の総選挙、参院選で誰に投票し、誰には絶対に投票しない のかを決める上で恰好のリトマス試験紙になる。 民主党も賛成派と反対派に割れた。 自民党も賛成派と反対派に割れている。 他の政党は、「みんなの党」以外の政党がすべて反対である。 対米従属、対米隷属、売国など、表現にはいろいろな種類がある。 しかし、同じ内容を指している。 結論を端的に示せば、売国派がTPP推進の旗を振っている。TPP賛成派 と売国派は基本的に同一である。 TPP参加への是非を考察する際、TPP反対派はこれまで、TPPがいか に日本の国益に反するかという点に力点を置いて説明してきた。 もっとも分かり易い説明の図式を示してこられたのは中野剛志氏であろう。 極めて説得力に富むTPP反対論だ。 しかし、これとは逆に、TPP賛成論を分析し、その分析を通じて、TPP 賛成論を否定するというアプローチも有用だ。 TPP賛成論は、あまりにも内容が薄い。浅薄なのである。その浅薄さを明 らかにできれば、TPP反対論の説得力が一段と増すことになる。 TPP賛成論は、概ね、以下の三つに要約できる。 第一は、自由貿易は日本にメリットをもたらす。自由貿易によって、日本は アジアの成長を取りこむことができ、国民により豊かな暮らしをもたらすもの である、というものだ。 自由貿易のメリットそのものを高く評価する見解だ。TPP賛成論の主流を 占める主張である。… … …(記事全文4,974文字)
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