━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「植草一秀の『知られざる真実』」 2011/11/14 TPP騒動で明らかになった三つの重大事実 第45号 ──────────────────────────────────── TPPをめぐる1ヵ月は、野田佳彦氏によるTPP交渉参加表明という出来 レースで決着したが、これは舞台の第1幕に過ぎない。 この芝居の後半に大どんでん返しが控えている。 もちろん、TPPに日本は参加しない。 そして、野田佳彦氏は退場する。 これが、日本国民の意志であり、日本の意思だ。 最後に、落ち着くべきところに落ち着く。 気の小さな売国どじょうは、記者会見で、「TPP交渉に参加することを踏 まえた関係国との事前協議に入る」ことを表明した。 回りくどいことをするものだ。 だから、国内の反対派からは総スカンを喰らい、APECではTPP首脳会 談に呼んでももらえなかった。 イソップ童話寓話のコウモリのように、国内では慎重論を踏まえたような言 い回しをして、海外に出ては、TPP交渉に参加する意思を表明するなどの小 細工を施して、八方美人を演じているうちに、誰からも相手にされなくなる。 日本に対する要求は急激に激しさを増す。 「例外なき関税撤廃」を原則とするTPPで関税撤廃の例外など設定できるわ けがない。 「日本の伝統文化と農業と医療を守る」との発言は、犯罪心理学での犯人の心 理・行動を象徴的に表している。 その懸念が極めて大きいことを、野田氏は白状してしまったのである。 間違った首相を選出してしまったために、間違った政治がはびこっている。… … …(記事全文4,848文字)
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