━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「植草一秀の『知られざる真実』」 2011/11/13 イソップのコウモリになる優柔不断売国どじょう 第44号 ──────────────────────────────────── 日本の首相は何よりも先に日本の国益、日本国民の幸福を考えるべきだ。 外国との関係はもちろん重要だ。しかし、外国の顔色を窺うことが国民の幸 福を考えることよりも優先してはいけない。 日本が米国の植民地であるなら、日本を統治するのは米国であり、日本の統 治者は日本国民の幸福よりも、まずは宗主国米国の意向を先に考えるべきであ ろう。 しかし、日本が独立国であるなら、米国との関係を良好に保とうとすること は是認されるが、国民の幸福を犠牲にして、米国の歓心を買うことを優先する ことは是認されない。 野田佳彦氏の行動は日本の首相の行動ではない。米国の植民地日本総統の行 動である。 このような人物を日本の頂点に居座らせることは、日本の国民にとっての不 幸である。一秒でも早く、首相の座から引きずり降ろさねばならない。 参議院で野田佳彦首相に対する問責決議案上程の可能性がある。 衆議院では野党が内閣不信任決議案を提出するべきだ。 国会会期中、一度の提出ということであれば、不信任案が可決されるタイミ ングを見計らって提出することが望ましい。 野田佳彦氏の記者会見での発言は、「TPP交渉への参加」ではなく、「T PP交渉参加国との協議開始」だった。 このような曖昧な表現を用いるところに、器の小ささがよく表れている。 記者会見を一日延期したこともそうだ。 TPPは日本の国のかたちを変えてしまう超劇薬である。 日本のことを第一に考えるなら、TPP参加は明確にNOである。 そのことを明確に示せばよいだけのことだ。 この判断ができないところで、日本の首相として失格だ。… … …(記事全文4,031文字)
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