━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「植草一秀の『知られざる真実』」 2011/11/12 日本を破壊する売国どじょうの駆除が急務 第43号 ──────────────────────────────────── 野田佳彦氏がTPP交渉への参加を表明した。 公表を1日遅らせたのは、「慎重に判断する」を演出するためであった。 どのように言葉を重ねようとも、事実の重みの前には無力である。 日本は、愚かな内閣総理大臣をまた抱えることになった。 「国政は国民の厳粛な信託による」 べきものであるが、主権者である国民の意思を踏みにじる内閣総理大臣の暴走 が放置されている。 内閣総理大臣が例えば、イラン、北朝鮮と軍事同盟を締結するための交渉に 入ると言い出したらどうなるのか。 国会議員の反対意見が多数で、国民の反対意見も多数で、ただ、マスメディ アだけが積極推進したとする。 しかし、最終的に内閣総理大臣が交渉に入ると決定すれば、日本・北朝鮮・ イランの軍事同盟締結に向けて、外交交渉を進めることが容認されるのか。 日本の民主主義の原点が問われているのである。 野田佳彦氏は9月21日の日米首脳会談でTPP交渉への参加を確約したの だと思われる。 報道はオバマ大統領が普天間問題の決着の時期が近付いていると野田氏にプ レッシャーをかけたと伝えたが、これは報道官が発表したもので、事実とは異 なるものだったのだ。 オバマ大統領が日米首脳会談で強いプレッシャーをかけたのは、TPP交渉 への日本の参加表明であった。私はこのことをブログとメルマガに記述した。 そして、10月がTPP論議の月になることを予言した。 野田佳彦氏は米国の命令に従って、TPP交渉への参加を表明したのである。 民主党内での論議も、国会での論議も無関係である。 国民が反対しても、国会が反対しても、野田氏は、ただ、米国の命令に従っ て、TPP交渉への参加を表明しただけだ。… … …(記事全文4,281文字)
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