━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「植草一秀の『知られざる真実』」 2011/11/10 日本と野田佳彦氏の命運を分かつ日 第41号 ──────────────────────────────────── 野田佳彦氏が売国奴であり米国のポチ3号であるかどうかが今日明らかにな る。TPP交渉への参加を表明すれば、売国奴であることがはっきりする。参 加表明を見送る場合には、野田氏の属性についての判定も先送りされる。 TPP交渉への参加問題について、野田佳彦氏は10月10日に党に論議を 呼び掛けた。 プロジェクトチームは、 「党PTの議論では『時期尚早・表明すべきではない』『表明すべき』との賛 否両論があったが、前者の立場に立つ発言が多かった。政府には、以上のこと を十分に踏まえた上で、慎重に判断することを提言する」 との提言書をまとめた。 つまり、PTの論議ではTPP交渉への参加に反対する意見が多数を占めた ことが明確に示され、政府においては、党の提言を踏まえて結論を示すことが 強く要請された。山田正彦氏や川内博史氏などの尽力に敬意を表したい。 日本が民主主義国家であるなら、TPP交渉に参加しないこと、または、判 断を先送りすることを示す必要がある。 日本がいま、交渉に参加しても、実際に日本の参加が認められ、日本が交渉 のテーブルに着くことができるのは1012年夏以降になるとの米国政府文書 が暴露された。したがって、慌てて交渉に参加するメリットは皆無である。 他方、交渉に参加する場合には、TPPの大原則である「例外のない関税撤 廃」の方針に同意することが求められており、この大前提の下で交渉に参加し て、コメなどの農産物を例外品目に設定できないから最終的にTPPには参加 しないとの行動を取ることは極めて困難である。 日本がそのような行動を取れば、日本の外交関係を著しく悪化させることは 明白である。最終的に参加しない可能性があるのなら、交渉に入るか入らない かを決定する段階で、十分に検討を行い、国民のコンセンサスを得るべきだ。 慌てて交渉に参加するメリットはなく、拙速に交渉に参加して、あとから離 脱することに大きな問題を伴うのであれば、判断を慎重にすることが適正な判 断である。… … …(記事全文5,007文字)
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