━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「植草一秀の『知られざる真実』」 2011/11/07 暴走するフジテレビと野田佳彦内閣の凋落 第38号 ──────────────────────────────────── 3Kグループのテレビ放送会社であるフジテレビが、ついに反対討論者をス タジオから締め出した。 米国の手先として行動していると見られるフジテレビは、米国が要求し、日 本に大きなデメリットを与えるTPPを推進するために、何度もスタジオで、 TPP反対派撃破の試みを繰り返してきた。 10月16日の「新・報道2001」では、TPP反対派の亀井静香国民新 党代表をスタジオに招き、5対1での討論を設定した。TPP推進者5名が亀 井静香氏に対して集中攻撃を浴びせるのだ。 実際にフジテレビは、TPP推進派5人で亀井氏を集中攻撃して、亀井氏を めった斬りにしようと企んだ。 ところが、現実には亀井静香氏に5人のTPP賛成派がメッタ斬りにされて しまったのだ。 そこで、3Kグループのフジテレビは手を変え、10月24日の「新・報道 2001」で、今度は、2対5の討論を行った。純粋な反対派は山田正彦氏た だ一人だった。 それでも、討論で圧勝したのはTPP反対派だった。 つまり、論議を深めれば深めるほど、TPP賛成論は論拠を失うのである。 これらの経緯に尻尾を巻いたフジテレビは、ついに、11月6日、論議の一 方の主張者だけをスタジオに出演させる恥知らずの行動に打って出た。 番組が前半で取り上げたのは、沖縄普天間基地問題だった。 沖縄普天間基地移設問題では、普天間基地を県外ないし国外に移設すること が、沖縄県民および日本国民の総意である。この意思を尊重しようとした鳩山 由紀夫首相の行動は明らかに正しいものだった。 鳩山首相は最後までこの方針を貫くべきであったが、残念ながら最後の場面 で、この方針を放棄してしまった。 しかし、これは、県内移設の方針に戻したことが誤りだったのであって、県 外、国外に移設する方針は、いまでも正しいものである。 ところが、フジテレビは、鳩山由紀夫元首相が普天間基地の県外ないしは国… … …(記事全文5,088文字)
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