… … …(記事全文2,749文字)<ディーゼル燃料の禁輸は悪手>
米国でディーゼル燃料の禁輸案が浮上している。米国のディーゼル燃料の小売価格は、イラン戦争勃発前は1ガロン=3ドル台中盤から後半での小動きが続いていたが、戦争勃発後の3月には5ドル台に乗せ、9月にはさらに6ドル台まで一段高になっている。これは過去最高値だが、前年同期比だと75%高であり、深刻化するインフレの主要要因の一つになっている。
【米ディーゼル燃料小売価格】
ディーゼル燃料は、自動車や船舶、鉄道の輸送用エネルギーとして使用される他、建設機械や農業機械、さらには工場の発電機やボイラーなど、幅広い分野で使用されている重要エネルギー源だ。このため、インフレ環境にとどまらず、経済全体に与える影響は極めて大きい。米国に限定された問題ではないが、トランプ米政権もガソリンと同様にディーゼル燃料の価格高騰には神経をとがらせており、「禁輸」の可能性も検討されている。

