… … …(記事全文3,315文字)<エルニーニョ現象の深刻化・長期化>
国連食料農業機関(FAO)発表の7月世界食料価格指数は前月の130.34ポイントから131.09ポイントまで上昇し、2023年1月以来となる3年半ぶりの高水準になった。今年は1月の124.13ポイントをボトムに、7ヵ月中の5ヵ月が前月比プラスとなっている。前年同月比だと1.0%上昇だが、これで5カ月連続のプラスとなった。大きな変動が生じているわけではなく、2022年3月に記録した直近のピークである160.22ポイントは大きく下回っているが、食料価格全体のトレンドが上向きになっている。
品目別で前年同月比をみると、食肉が0.8%上昇、乳製品が24.8%低下、穀物が6.9%上昇、植物油が17.3%上昇、砂糖が8.0%低下となっている。穀物は、黒海からの供給不安で小麦価格が上昇したことに加えて、世界の主要生産国の熱波でトウモロコシ価格も上昇した。植物油は、バイオディーゼルの堅調な需要と原油高を背景に、パーム油と大豆油価格が上昇し、ひまわり油と菜種価格の下落が相殺されている。食肉は、羊肉がオーストラリアからの供給不安で値上がりしたが、その他は需要低迷と安定した供給で値下がりした。

