■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ <1ヶ月にビジネス書5冊を超える知識価値をe-Mailで> ビジネス知識源プレミアム(週刊:648円/月):Vol.825 <825号:ダブルテーマ:(1)パナマ文書の公開理由 (2)GPIFの運用損失> 2016年5月12日:パナマ文書とGPIFの運用損 EPUBダウンロード:http://foomii.com/00023-33685.epub ウェブで読む:http://foomii.com/00023/2016051210000033078 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ホームページと無料版申し込み http://www.cool-knowledge.com 有料版の申込み/購読管理 https://foomii.com/mypage/ 著者へのメール yoshida@cool-knowledge.com 著者:Systems Research Ltd. Consultant吉田繁治 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ おはようございます。パナマ文書の内容が公開されて、波紋を広げています。しかし、富裕者や権力者がペーパー・カンパニーを作り、そこにマネーを移動していることは、問題の本筋ではないのです。その金額は、全体から見れば小さい。(注)ただし、中国の習近平国家主席の親族の口座の問題は、今後、体制を揺るがす問題に発展するかもしれません。 大きなことは、世界の、ほとんどの大手金融機関が子会社やペーパー・カンパニーを作り、そこに資金を移動し、運用していることが明らかになってきたことです。 5月10日に公開されたデータでは、バンク・オブ・アメリカ、ウェルズ・ファーゴ、JPモルガン・チェース、シティ・グループ、モルガン・スタンレー、ゴールドマン・サックスなど、ウォール街の大手銀行がほぼすべて出ています。 加えて、英国のグローバル・バンクであるHSBC、バーレイズ、ドイツ銀行、フランスのBNPパリバ、ソシエテ・ジェネラル、オランダのABNアムロ、スイスのクレディ・スイスやUBSなど、世界中の大手銀行の名前が出ているのです。大手グローバル・バンクは、子会社のプライベート・バンクも通じて、タックス・ヘイブン(租税回避地)を使う課税逃れを、顧客への金融商品にしてきたからです。 当然でしょう。『タックス・ヘイブンの闇(邦訳2012年)』を書いたニコラス・シャクソンは、「世界の銀行資産の50%は、タックス・ヘイブンにある」と書き、IMFもそれを肯定していたからです。 世界の銀行の総資産は、世界のGDP($60兆)の約2年分($120兆:1京3200兆円)くらいでしょう。その半分は、$60兆(6600兆円)です。わが国で最大の、三菱UFJフィナンシャルグループの総資産が286兆円(15年9月)ですから、その23倍です。 想像を絶する金額のマネーが、世界のタックスヘイブン(約100か所)にあります。この6600兆円のマネーは、タックス・ヘイブンの銀行口座の中で、課税を逃れてじっとしているものではない。 ヘッジ・ファンドの多くも、投資組合です。世界の約8000本とされる投資組合の本拠は、タックス・ヘイブンにあります。元本の総額は$2.6兆(286兆円:2013年)です。先物やオプションなど、デリバティブの投資が多いので、平均で10倍のレバレッジがかかっているとすれば、投資額は2860兆円になります。… … …(記事全文11,058文字)
