■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ <1ヶ月にビジネス書5冊を超える知識価値をe-Mailで> ビジネス知識源プレミアム(週刊:630円/月):Vol.693 <693号:随想:『近代絵画』を解釈しつつ(1)> 2014年1月30日:近代と絵画、および実力ではないユーロ高 EPUBダウンロード:http://foomii.com/00023-20098.epub ウェブで読む:http://foomii.com/00023/2014013010000019436 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ホームページと無料版申し込み http://www.cool-knowledge.com 有料版の申込み/購読管理 https://foomii.com/mypage/ 著者へのメール yoshida@cool-knowledge.com 著者:Systems Research Ltd. Consultant吉田繁治 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ おはようございます。大学入試のセンター試験で、国語の平均点が昨年を17点も下回る101.4点だったとの記事が出ていました(200点満点)。 問題文は、小林秀雄の『鍔(つば)』だったという。刀の「つば」です。骨董を集めるだけではなく、古物商のように売買していた1962年の文章です。小林秀雄の文は、確かに難しい。戸惑ったであろう、99%の受験生に同情します。 朝日新聞は、小林秀雄について、以下のように書いています。 <小林秀雄(1902~83)は戦前から活躍した批評家で、「近代批評の神様」とも言われた。代表作「無常といふ事」のなかの一文「美しい『花』がある 『花』の美しさという様なものはない」のように、意表をつく言い回しが多いために、文意をとりにくく、昔から受験生を苦しめてきた。> 小林の文章は、分かりにくい。考えを突き詰める癖(くせ)があるからだと思っています。常識から突き抜け、言ったことは逆説にも思えます。それは、小林が文を書いているとき、視点を転じる癖をもっているからです。 小林は、「美しい花がある。花の美しさというようなものはない。」と言う。とても有名な言葉です。どんな意味か。若干の、理解のための補いをしてみます。美しい花と、花の美しさは、違うものです。 美しい花は、物的に存在し、目に見えます。しかし花の美は、物的ではない。美は、われわれの、頭の中の観念、または概念です。つまり物的な形と重さのない抽象です。従って、花の美しさは、物理的には存在しない。これは、当たりまえのことですね。 美しいバラがある。美しい桜がある。しかし、両方の種(しゅ)に共通する「花の美」は抽象的なものであり、物的には存在しない。 ただし人の考えの中には、花の美という観念が、愛や善が存在するように存在します。母が生きていた過去は、過ぎ去って消え、存在しない。しかし、私の記憶の中に、観念の中には、母は存在します。… … …(記事全文11,188文字)
