… … …(記事全文5,954文字)羽田JAL・海保機衝突事故、究極の事故原因は、第2次安倍政権のもと、東京オリ・パラを控えて官邸主導でゴリ押し採用された「羽田新ルート」にたどりつく。オリ・パラ閉幕後も新ルートが採用され続けてきたのが原因だ。
◆〔特別情報1〕
波乱の幕開けとなって令和6年、元日に発生した能登半島地震の状況に目を奪われている最中の1月2日、羽田空港で思いもよらない衝突事故が発生した。羽田空港Cの滑走路上で離陸許可を待つ小型機「海保機ボンバルディア300」に、着陸してきた大型機「日本航空(JAL)516便」が突っ込むという大惨事だった。
ロイターは1月5日、「衝突した海保機、事故前24時間以内に震災対応で2回飛行=関係者」という見出しで、次のように報道している。
「2日に日本航空(JAL)(9201.T)機と衝突した海上保安庁の航空機が、事故前の24時間以内に2回、能登半島地震の対応で被災地方面へ派遣されていたことが分かった。年始で羽田空港が混雑する中、民間機の離発着の合間を縫って緊急フライトが複数回発生していたことになる。」
日航516便は乗客・乗員379人全員が脱出したが、海保機は搭乗者6人中5人の死亡している。能登半島地震が起きていなければ、あってはならないはずの衝突事故も起きていなかったということだ。
しかし、このあってはならない衝突事故だが、専門家の目から見ると実は、あながち想定外ということでもなかったようだ。
衝突事故の原因を突き詰めていくと、結局は、安倍政権のもと、東京五輪・パラリンピックに合わせて発着枠を広げた「羽田新ルート」の採用にたどりついてしまうのだ。「新羽田飛行ルート」は、オリ・バラ閉幕後もルートを元に戻すことなく、そのまま採用され続けてきているところにあると言わざるを得ない。
板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~
板垣英憲(政治評論家)