… … …(記事全文4,622文字)「裏金」の使途のひとつ、地元有権者が求める「お祭り」への「寄付」。政治家は公選法で禁止されている「寄付」に応じざるを得ない実情があり、この「政治改革」には「政権交代」と「国民の意識改革」が必須である。
◆〔特別情報1〕
GACKTと二階堂ふみのW主演映画「翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~」(11月23日公開)が累計観客動員107万5,000人、興行収入14億7,000万円を記録したと、12月11日に公表されていた。翌12月12日、その埼玉の県庁所在地、浦和市における県内屈指の古社「調神社(つきじんじゃ)」では、明治時代から続く”大歳の市”のお祭り「十二日まち」が開催された。調神社は地元では「つきのみやさん」で親しまれている。その「調神社」の「十二日まち」は、毎年12月12日に開催され、例年はJR浦和駅前から調神社までの旧中山道沿いも含めた道路や、調神社境内・調公園内において、約1000店の露店が並び大賑わいを見せる。露店の数は、新春初詣の三が日よりも露店の数は多く、一年を締めくくる最大級の一大イベントである。
ただ、コロナ禍の中、3年前の2020年は中止、2021年と2022年は道路の出店はなく、調神社境内・調公園内のみの約200店と規模を縮小しての開催だったが、今年は旧中山道沿いも含め約800店もの露店が出店することが決定した。まだ例年通りの規模とまではいかないものの、コロナ前の水準に徐々に戻ってきている。
ということで、筆者も現場取材を兼ねて、参拝に出向いてみた。というのも、筆者は毎日新聞社入社直後の駆け出しの頃、浦和支局に配属され、「十二日まち」の日には、必ず現地取材に赴いていた。何より、景気動向を推し量る実地調査となるからだ。
例年1000店舗のところ、800店舗まで露店が戻ってきたということではあったが、かつての賑わいを長年見てきた筆者としては、まだまだコロナ前まで回復とは言い切れるものとまでは言い難い。境内横の公園内に例年出店されてきた、着席して飲食できるスペースが戻ってきていなかったことが何より残念であった。おでん、焼きそば、あゆの塩焼き、牛肉串焼きなどをつまみに熱燗を飲みながら、賑わいを楽しみ、景気動向を観察するのが楽しみであった。それでも、公園内の浦和駅に通じる通りに、必ず出店される「熊手・縁起物・神棚」の露店は一見、例年並みの賑わいを見せていた。
板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~
板垣英憲(政治評論家)