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板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~

板垣英憲(政治評論家)

板垣英憲

解散の時期が延びれば延びるほど、維新は内部分裂の危機が濃厚になってくる。既に亀裂が入っており、かつての自民補完勢力「みんなの党」と同じ運命をたどりかねない。分裂工作員も送り込まれている。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~   2023年8月2日 ◆─── - - -                    - - - - - ───◆ 世界の政治・軍事・経済・金融を支配するパワーエリートの動きやその底流で 行われている様々な仕掛けなどを中心に、重要情報(特ダネ)をキャッチして速 報する。                          政治評論家 板垣英憲 ◆─── - - -                    - - - - - ───◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 解散の時期が延びれば延びるほど、維新は内部分裂の危機が濃厚になってくる。既に亀裂が入っており、かつての自民補完勢力「みんなの党」と同じ運命をたどりかねない。分裂工作員も送り込まれている。 ─────────────────────────────────── ◆〔特別情報1〕  これは日本の政界の内情に精通する事情通からの特別情報である。  いま衆議院が解散総選挙となると、維新が110議席獲得という数字が出てきているらしい。現在の立憲民主党96議席をも上回る数字であり、現在の維新41議席から約2.7倍になる計算だ。その分、議席を減らすのが自民なのか、それとも立憲なのかだが、一説によると維新は、比例で復活当選した立憲民主党議員の選挙区に重点的に候補者を擁立し、自民を勝たせながら比例復活当選を立憲から奪い取る作戦を画策しているという。維新の馬場代表が「第2自民党」と言った真意はそこにあり、まずは野党第一党を立憲から奪取した後、自民党と連携して政権運営に加わり、その次の選挙で単独政権を目指す腹積もりだという。しかし、それもこれも、早期解散ありきの目論見だという。解散の時期が延びれば延びるほど、維新は内部分裂の危機が濃厚になってくる。かつてあった自民党補完勢力「みんなの党」と同じ運命をたどりかねない瀬戸際にあるのだという。その瀬戸際こそが、岸田が決断する解散の時期にかかっているということだ。その亀裂は、「東京維新の会」において既に入っているという。  東京維新の会で近く代表選があって、派閥争いの様相となっている。その代表選に地方議員が名乗りをあげている。それも、もしかすると、躍進して大きくなろうとしている維新の分断を図ろうと、外部から工作員が送り込まれている可能性すらある。  維新では「次の次が政権交代」と言っている。次の選挙では、まずは立憲民主党から野党第一党の座を争うのが目標だ。そのために、小選挙区で自民党とのガチンコ一騎打ちで敗れ、比例で復活当選している立憲民主党の選挙区をターゲットとして、維新が重点的に候補者を擁立していくつもりでいるという。その意味において、解散の時期が早ければ、そうした維新の戦略のなかで、小沢一郎の岩手3区も、そのターゲットにされてしまうことになる。ましてや、7月30日に投票が行われた仙台市議会議員選挙では、これまで議席のなかった日本維新の会が、擁立した候補全員が当選し5議席を獲得している。一方、自民と立憲は議席を減らす結果となっている。この勢いに気をよくしている維新は、「今のうち」とばかりに何をしてくるかわからないところなのだ。野党統一候補で「政権交代」を主張する小沢一郎は、次の選挙での「政権交代」を考えている。それに対して、維新はあくまで「次の次が政権交代」を主張しており、実はここが大きいところとして調整の話し合いが残ってところである。 ◆〔特別情報2〕  維新に勢いがあるとはいえ、組織として盤石であるかというと、全くそうではない。後ろ盾となる支持母体があるわけではなく、完全に風任せである。民主党も風任せだったが、それでも維新と比べれば、旧社会党系からの労組がある。連合は国民民主党と又裂き状態になっているが、地方公務員の労働組合「自治労」は、完全に立憲の支持母体となっている。しかし、維新にはそうした支持母体となる組織はない。皆無といっていい。それを裏返していえば、いまの維新の躍進は、かつての民主党以上に「風」に乗った勢いであるということだ。つまりそれは、自民党に代わる政権を望む国民の風が吹いていることの実証でもあるのだ。
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