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板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~

板垣英憲(政治評論家)

板垣英憲

デフォルト危機にあったパキスタンに対しIMFは4100億円余の融資を正式決定した。融資決定の過程でIMFは、カーン前首相と接触、融資の承諾を得ていた。IMFはカーンが復活すると見込んでいる

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~   2023年7月13日 ◆─── - - -                    - - - - - ───◆ 世界の政治・軍事・経済・金融を支配するパワーエリートの動きやその底流で 行われている様々な仕掛けなどを中心に、重要情報(特ダネ)をキャッチして速 報する。                          政治評論家 板垣英憲 ◆─── - - -                    - - - - - ───◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ デフォルト危機にあったパキスタンに対しIMFは、4100億円余の融資を正式決定した。IMFは、カーン前首相と接触、融資の承諾を得ていた。IMFは独自調査により、カーンが復活すると見込んでいる。 ─────────────────────────────────── ◆〔特別情報1〕  NHKは13日、デフォルトの危機にあったパキスタンについて、「IMF パキスタンへ4100億円余の融資を正式決定」との見出しで、次のように報道した。 「IMF=国際通貨基金は、急激な通貨安とインフレに直面しているパキスタンへの金融支援としておよそ30億ドル、日本円にして4100億円余りの融資を行うことを正式に決めました」  実は、この融資決定に関してIMFの担当者は、カーン前首相に面会し、承認を得たという。なぜ、前首相の承認を得なければならなかったのか。以下、パキスタンの内部事情に詳しい外国人記者からの特別情報である。  IMF担当者はパキスタンの政権幹部たちとズーム会議でやりとりらをしてきた。その詳細について解説する前に、まず押えておかなければならないことがある。それは、なぜパキスタンがここまで深刻な債務不履行に陥ったのかということの、根本的な原因についてである。  タリバン政権がアフガニスタンを制圧したことにより、目覚ましい経済復興を遂げていたことを、昨日の記事のなかで書いた。遂にアフガニスタンは、隣国パキスタンを超える経済発展を遂げていたのだ。中国はこれまで、パキスタンとはこれまで「一番仲の良い友達」と称して関係を深めてきていた。ところが、アフガニスタンが経済復興を遂げてきたことで、中国はパキスタンよりもアフガニスタンとの関係を深めている。中国は、パキスタンの現政権の政治家たちの大半が、カーン前首相以前の政権を担ってきた政治家たちであり、彼らは長年にわたって国家財政からカネを搾取して私腹を肥やしてきていた。中国からの資金にしても、最初から3割を他の国の別口座に入れてもらうことが慣例化されてきていた。この点について実は中国さえも、常々困っていた。一方、アフガニスタンのタリバン政権の場合はどうかというと、搾取や横流しやキックバックということは一切なく、中国としても支援した資金が抜かれることなく、目的のために使われていることに気を良くしており、完全に中国の資金は、パキスタンからアフガニスタンにシフトしているのだという。  アフガニスタンは、莫大な石油や天然ガスが埋蔵されているということで、中国からの支援を受けて、既に石油採掘を始めている。採掘した石油や天然ガスは、まずはアフガニスタンの国のために使うのだという。さらに、タリバン暫定政権のムッタキ外相は、パキスタンに対し、「政治的に安定しないと政治的に困ることになるよ」と進言してきたという。
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