━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~ 2023年7月12日 ◆─── - - - - - - - - ───◆ 世界の政治・軍事・経済・金融を支配するパワーエリートの動きやその底流で 行われている様々な仕掛けなどを中心に、重要情報(特ダネ)をキャッチして速 報する。 政治評論家 板垣英憲 ◆─── - - - - - - - - ───◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ トルコは、スウェーデンのNATO加盟についてまだ承認したわけではない。トルコのEU加盟を交換条件に突き付けた。今月から始まるトルコの石油採掘開始事業のためにも長年の悲願EU加盟を果たしたい。 ─────────────────────────────────── ◆〔特別情報1〕 これは中東情勢に精通する外国人記者からの特別情報である。 トルコは、スウェーデンのNATO加盟についてまだ承認したわけではない。承認するために、「トルコをEUに入れてくれたら承認する」と条件を付けたところだ。トルコは、地理的に半分はヨーロッパで、半分はアジアに位置している。以前からトルコにとってEU加盟は悲願であり、EUの前身であるECのときから加盟を申請してきていたのだが、断られ続けていた。 トルコは、サウジを超えるほどの石油が埋蔵されているにも関わらず、第一次世界大戦後に交わされた「ローザンヌ条約」により、石油を掘ることが禁止されてきた。ちょうど100年の時を経て、7月23日から石油採掘が開始されるという。 石油採掘の意味からいって、トルコはEUに加盟しておきたい。EUに加盟すれば、通貨は当然、ユーロに切り替えられる。EU加盟で関税が撤廃されれば、石油採掘開始により、ロシアより有利な価格でヨーロッパ各国に石油を供給することが出来るようになる。トルコにとってEU加盟は経済的メリットが大きい。 6月30日の拙記事から以下、抜粋しておく。 トルコの石油生産と輸出が可能となる2023年7月の条約失効を前に、2018年6月12日からは、アナトリア横断天然ガスパイプライン・プロジェクトがはじめられている。また、トルコ東部(チュクルジャ県のハッカリ市付近)で石油探査を行い、掘削も既に始まっている。 また、トルコはモントルー条約により、ボスボラス海峡を通過する商船に課せられる税金や通行料が制限されてきた。それもローザンヌ条約の執行とともに、徴収できるようになるといわれている。その失効の時期を見計らって、過密になっている通航船舶を分散させる目的で、ボスポラス海峡の西側に「イスタンブール運河」を建設している。このイスタンブール運河が完成すれば、非沿岸国の軍艦は必要な料金を支払うことにより、同運河を黒海に到達する近道として利用することができるようになる。… … …(記事全文3,041文字)
板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~
板垣英憲(政治評論家)