━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~ 2023年7月1日 ◆─── - - - - - - - - ───◆ 世界の政治・軍事・経済・金融を支配するパワーエリートの動きやその底流で 行われている様々な仕掛けなどを中心に、重要情報(特ダネ)をキャッチして速 報する。 政治評論家 板垣英憲 ◆─── - - - - - - - - ───◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆『小沢一郎総理大臣待望論』(1994年11月1日刊) 第5章 小沢一郎の敵と味方 小沢調査会が新・新党づくりの核 ─────────────────────────────────── 羽田孜前首相の連立政権は、細川護煕が無責任に政権を放り投げたことから生まれた。そして中央政界は、ドロドロした欲望剥き出しの権力争いを現出した。羽田連立政権は生まれたものの、予算成立後の平成6年6月には、政界再編成第二幕の暗闘が予想された。次期総選挙までの「選挙管理政権」の性格が濃厚で、短命政権説が取り沙汰された。 「毒にも薬にもならない男」というのが定説の羽田孜は、社会人としての生活は、小田急バスの切符切りからスタートした庶民派だ。 接客商売のサービス業出身の政治家だけあって、人当たりや物腰は、依然として軟らかである。盟友の小沢一郎が、厳しい年功序列社会で上司に怒鳴られ鍛えられ、下積みを体験して成長していくサラリーマン生活を一度も経験しないまま中央政界入りしたせいか、「剛腕」と呼ばれる政治家となり、サービス精神が希薄なのと比べるとまさに好対照である。 細川元首相は、辞意を表明して、世の中を大騒ぎさせた最中、「私の辞任は、自民党の分裂を促すのが目的」とうそぶいて見せた。その言葉どおり、渡辺美智雄の行動に先立って、自民党から、選挙制度改革推進などを主張してきた鹿野道彦前総務会長代理、北川正恭前副幹事長、佐藤敬夫衆議院議員、坂本剛一衆議院議員、増子輝彦衆議院議員の5人(いずれも三塚派)が離党して、新党結成に踏み出した。 鹿野道彦は学習院大学経済学部卒、北川正恭は早稲田大学商学部卒、佐藤敬夫は成藤大学政治経済学部卒、坂本剛二は中央大学卒、増子輝彦は早稲田大学商学部卒でいずれも「私学卒」である。私学出身の国会議員の脱党が続けば、自民党内の高級官僚政治家の比率は、それだけ高くなる。 鹿野道彦らは、安倍晋太郎が育てた前途有望な若手政治家たちであるが、「清和会会長」の三塚博元運輸相に義理を感じていない人たちばかりである。安倍晋太郎の子飼が、そろって、脱党したのである。… … …(記事全文2,054文字)
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