━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~ 2023年6月11日 ◆─── - - - - - - - - ───◆ 世界の政治・軍事・経済・金融を支配するパワーエリートの動きやその底流で 行われている様々な仕掛けなどを中心に、重要情報(特ダネ)をキャッチして速 報する。 政治評論家 板垣英憲 ◆─── - - - - - - - - ───◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆『小沢一郎総理大臣待望論』(1994年11月1日刊) 第4章 正義の「国連軍」への参加こそ日本の生きる道 積極的平和主義と軍事力 ─────────────────────────────────── 米ソ対立時代のとき・自衛隊は、米国の核の傘の下の檻のなかに厳重に閉じ込められていた。日本国憲法の平和主義を受けた憲法第九条によって、国権の発動たる戦争を放棄していることから、自衛隊の海外派兵は、保守政界のなかにおいても、忌み嫌われていた。 ところが、提言は、こうした東西冷戦下の論理を軽々と覆した。そのために「平和主義」を「消極的平和主義」と「積極的平和主義」という二つの概念をキーワードとして掲げているのである。まず、 「これまで、日本国憲法の平和主義については、ともすれば消極的平和主義、さらには一国平和主義という考え方に陥りがちであった」 と批判する。戦争の惨禍を再び繰り返さないという反省に立って、多くの日本人が理想としたスイスのような永世中立の平和主義を真向から否定する。提言は、「積極的平和主義」という概念に立脚して、軍事力を駆使しての平和主義を唱える。 「しかし、憲法全体の立法の趣旨を示す憲法前文には、国際社会と協調し、世界の平和秩序維持と世界経済の繁栄のために努力するという精神が明確にうたわれている。これは、消極的平和主義や一国平和主義とは全く異なる積極的、能動的な平和主義の精神である。我々は、この精神に立ち返り、国際社会において名誉ある地位を占めることを目指す」 というのである。この行は非常に重要である。「名誉ある地位」とは、かなりあいまいな術語だが、これが日本の軍事的行動の大義名分となって行くことになるからである。… … …(記事全文2,195文字)
板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~
板垣英憲(政治評論家)