━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~ 2022年10月25日 ◆─── - - - - - - - - ───◆ 世界の政治・軍事・経済・金融を支配するパワーエリートの動きやその底流で 行われている様々な仕掛けなどを中心に、重要情報(特ダネ)をキャッチして速 報する。 政治評論家 板垣英憲 ◆─── - - - - - - - - ───◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 山際経済再生相のクビと引き換えに発足したのが、統一教会が推進する「SDGs」目標のひとつ「CN(脱炭素)」議連。いわゆる「政策協定」のひとつが果たされようとしているのかもしれない。 ─────────────────────────────────── ◆〔特別情報1〕 「瀬戸際」大臣の山際大志郎経済再生相が24日、ようやく更迭、「窓際」となった。岸田首相は25日、国会で「国会開会中に大臣が辞任する事態となり、深くおわびを申し上げます」と深々と頭を下げ、異例の謝罪をする事態となった。自民党内では、旧統一教会の政界汚染の汚名を「瀬戸際大臣」に被らせようと、辞任要求が絶えなかった。ところが、それを頑として承服しなかったのは、他でもない岸田政権の後ろ盾といわれる麻生太郎副総裁であった。山際は、「安倍・麻生・甘利」3Aの一人である甘利明前幹事長の第一の子分であり、甘利とともに麻生派に所属している。山際の経歴も重要だ。山口大学農学部獣医学科を卒業し、東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程(獣医学専攻)し、1999年に獣医学の博士号を取得している。自由民主党獣医師問題議員連盟会長は麻生太郎副総裁である。ここまで山際の更迭を引き延ばしてきたのは、麻生と甘利であった。ではなぜ、ここまで引き延ばしておきながら、このタイミングでの更迭を承服したのか、山際が辞任を表明したことが速報されたのは24日の午後5時54分頃だった。ところでその日、もうひとつ重要な政治的局面が起きていた。カーボンニュートラル(CN)を推進するための自民党の議員連盟「カーボンニュートラルのための国産バイオ燃料・合成燃料を推進する議員連盟」が24日、山際が辞任する前、国会内で初会合を開いていた。議連の会長には甘利明前幹事長が就き、岸田文雄首相と菅義偉前首相が最高顧問に就任している。 これまで頑なに山際の辞任を突っぱねてきたのは、親分である甘利であり、甘利の意向を受けて麻生は辞任に首を縦に振らなかった。ところが、ここへきて避けられない事態となった。なんとか辞任を受け入れてもらおうと、岸田首相は甘利に対して、24日発足の「カーボンニュートラル(CN)議連」の会長就任を条件に、山際の更迭を承服してもらったということだ。 朝日新聞が辞任表明までの経緯を時系列で記している。以下、引用しよう。 「『そういったことは全くありません』 この日午後、参院予算委員会の集中審議で、山際氏を更迭するのか野党議員に聞かれた岸田首相は、そう完全否定した。しかし、その答弁のわずか3時間後、事態は急転した。「総理は急きょ公務のため欠席します」。集中審議の終了後、午後5時から始まった自民党役員会の冒頭で、茂木敏充幹事長が、出席予定だった岸田首相の欠席を告げた。首相の欠席連絡は直前で、党関係者は「首相は何をやっているんだ」といぶかしがった。 さらにその後、次は山際氏が出席予定だった午後5時45分からの経済財政諮問会議の延期も発表された。すでに会議出席者の一部は着席し、急な予定変更だったことがうかがえる。まもなく報道各社が山際氏辞任の意向を速報し始めた。」… … …(記事全文4,580文字)
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