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板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~

板垣英憲(政治評論家)

板垣英憲

中国共産党第20回全国代表大会の最終日、世界に配信された「胡錦涛退席」という衝撃的な政治ジェスチャーの意味するところとは、上海と北京の分裂から始まる「中国の4分割」の幕開けを示唆している。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~   2022年10月24日 ◆─── - - -                    - - - - - ───◆ 世界の政治・軍事・経済・金融を支配するパワーエリートの動きやその底流で 行われている様々な仕掛けなどを中心に、重要情報(特ダネ)をキャッチして速 報する。                          政治評論家 板垣英憲 ◆─── - - -                    - - - - - ───◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 中国共産党第20回全国代表大会の最終日、世界に配信された「胡錦涛退席」という衝撃的な政治ジェスチャーの意味するところとは、上海と北京の分裂から始まる「中国の4分割」の幕開けを示唆している。 ─────────────────────────────────── ◆〔特別情報1〕  いろいろな憶測を残して、中国共産党第20回全国代表大会が22日閉幕した。世界のメディアが注目したのは、胡錦涛前中国国家主席が係員に促され、腕を引かれながら退席したことだった。メディアが入場した直後のことでもあり、世界に配信されることを意識したうえでの政治的ジェスチャーとも受け止められている。とすれば、この一見ハプニングともいれる展開には何のメッセージが隠されているのだろうか。そこが重要である。  腕を引かれるように退席させられた胡錦涛元国家主席は、習近平の後ろから何かを語り掛けながら歩き、続いて、共産党青年団で活動を共にしてきた第一の子分である李克強首相の肩に触れて、会場を去って行った。その李克強は、新たに選出された中央委員に李氏の名前がなく、党最高指導部から退くこととなった。そして、香港紙の星島日報は24日付で、李克強に代わって、2023年3月に首相に就任する見込みである李強氏が、月内に副首相に任命される見通しであることを伝えた。  以下、中国内部に精通する情報通からの特別情報である。  開幕前は、胡錦涛と江沢民が習近平続投を支持するとし、その代わりに党最高指導部にそれぞれ2人ずつの部下を入れることを約束していた。ところが、蓋を開けてみると、その約束は反故にされた形となった。23日に発表された24人の新たな政治局員には、胡春華副首相の名前も無かった。毎日新聞は10月23日付の記事「胡春華副首相、政治局から外れる 共青団出身『次世代リーダー』のなかで胡氏について「胡錦濤前総書記、李克強首相らも務めた党のエリート養成機関、中国共産主義青年団(共青団)トップの第1書記を経験。40代で政治局員となり、次世代のリーダーと目されてきた。」(【北京・岡崎英遠】)と記している。 胡春華は、胡錦涛の甥であり、次期首相として名前が挙がっていた。ところが、直前になって外されてしまった。その人事に不満を持っている胡錦涛が、採決を前に半ば強制的な退席させられたということが世界的に印象づけられた結果となった。 ちなみに、胡春華は、シンガポールのリー・シェンロン首相の補佐官を務めているもう一人の胡錦涛の甥とは、いとこ同士の関係になる。
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