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板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~

板垣英憲(政治評論家)

板垣英憲

日本維新の会と立憲民主党の電撃ともいえる「共闘」の背景には、「菅グループ」立ち消えがある。維新と自民の強いパイプ役だった菅前首相は、もはや政局の表舞台には立てない深刻な状況にある。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~   2022年10月4日 ◆─── - - -                    - - - - - ───◆ 世界の政治・軍事・経済・金融を支配するパワーエリートの動きやその底流で 行われている様々な仕掛けなどを中心に、重要情報(特ダネ)をキャッチして速 報する。                          政治評論家 板垣英憲 ◆─── - - -                    - - - - - ───◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 日本維新の会と立憲民主党の電撃ともいえる「共闘」の背景には、「菅グループ」立ち消えがある。維新と自民の強いパイプ役だった菅前首相は、もはや政局の表舞台には立てない深刻な状況にある。 ─────────────────────────────────── ◆〔特別情報1〕  これは自民党二階派「志帥会」重鎮からの特別情報である。  日本維新の会と立憲民主党の電撃ともいえる「共闘」の背景に、菅前首相が立ち上げるとみられていた「菅グループ」立ち上げの立ち消えにあったといえる。これまで与党でもなく野党でもない第三党「ゆ党」とまでいわれてきた松井一郎代表が率いる日本維新の会は、憲法改正に向けて自民党の「別動隊」とまでいわれるほど自民党と連携をしてきたはずだった。ところが、臨時国会前に突然、立憲との「共闘」を合意した。これまで維新と自民のパイプ役だったのは、他でもない菅元首相だった。安倍に続く菅政権までは、そのパイプは強固なものだったようだが、安倍元首相銃撃から状況は一変していた。菅前首相が岸田政権発足により、非主流派に転落したということだけのことではなかった。  9月21日の維新・立憲の電撃「共闘」の翌9月22日放送の、BSテレ東「NIKKEI 日曜サロン」の番組のなかで菅は、「グループをつくってやるというのではなくて、当時掲げた政策のこども家庭庁もできたので、しっかりした形でスタートできるよう支援することはしっかりやっていく」との発言をして、菅グループ(事実上の菅派)立ち上げを否定した。番組の放映は9月22日だったが、番組そのものは収録だったため、21日の維新と立憲の「共闘」合意の前に、既に菅は派閥を立ち上げない意向であることが明らかになっていたということになる。  またこのタイミングで、維新の代表が、菅前首相と昵懇だった松井一郎代表から、馬場伸幸に交代することも大きい。もともと松井は、大阪府議時代は自民党に所属していた。大阪府議の議長だった父・松井良夫も自民党所属で、その地盤を受け継いだ松井は維新といえども、自民党とのパイプは強い。ところが、新代表の馬場も市議時代の19年は自民党所属していたとはいえ、松井ほどの強いパイプはないという。あとさらに加えて、維新にとっては、統一教会問題も頭をもたげている。いま、統一教会問題では、ほとんど一体化していたといっていい自民党が矢面に立たされている。しかし、自民党の別動隊だった維新も、統一教会との関係は自民党に引けを取らない。松井一郎自身が、統一教会とベッタリだった笹川良一を後ろ盾に政界に進出してきただけに、ここで矛先が維新にも向けられては自民党以上に党の存続が危ぶまれてしまう。馬場も元は、統一教会と関係の深かった議員の秘書の経歴を持つ。ここは、憲法改正の命題を横に置いてでも、党存続のため、自民党から距離を置く道を、馬場新代表が選んだということのようだ。 【参考】『“罵り合い”から一転…電撃合意 まさかの立憲・維新の国会内共闘で永田町激震 転調の背景に「岸田総理」』 2022年9月25日 TBSニュース
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