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板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~

板垣英憲(政治評論家)

板垣英憲

自公相互推薦の不調がこじれていくと、連立解消という事態になる可能性も出てくる。その場合に痛手を被るのは自民党ではない。支援を恩に着せてきた公明党のほう。党の存続すら危ぶまれるだろう。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~   2022年2月7日 ◆─── - - -                    - - - - - ───◆ 世界の政治・軍事・経済・金融を支配するパワーエリートの動きやその底流で 行われている様々な仕掛けなどを中心に、重要情報(特ダネ)をキャッチして速 報する。                          政治評論家 板垣英憲 ◆─── - - -                    - - - - - ───◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 自公相互推薦の不調がこじれていくと、連立解消という事態になる可能性も出てくる。その場合に痛手を被るのは自民党ではない。支援を恩に着せてきた公明党のほう。党の存続すら危ぶまれるだろう。 ─────────────────────────────────── ◆〔特別情報1〕  自民党二階派「志帥会」重鎮から、「10増10減」と世耕弘成の衆議院への鞍替えで揉めてきた和歌山県の選挙区情勢について、最新情報が入ってきた。  「10増10減」で1減の和歌山県は、ここへきて世耕弘成参院幹事長が二階俊博元幹事長に挨拶に行き、調整の方向に向かっている。和歌山県の区割りは3区から2区に1減となる。現在、和歌山1区で当選しているのは国民民主党の岸本周平、2区は石田真敏、3区は二階俊博である。1区選出の岸本周平衆議院議員は、今年の11月任期満了に伴う知事選に出馬する意向らしく、それを踏まえて1区には鶴保庸介参議院議員が、2区には世耕弘成参議院議員がそれぞれ鞍替えすることになる。問題の二階の後継者となる息子は、世耕が抜けた参議院和歌山選挙区からの出馬となる。ただし、二階の後継者は長男と三男で争っており、どちらが立つかは定まっていない。あとは、現在の和歌山2区選出の石田真敏元総務相をどうするかだ。石田は「10増10減」の見直しを求める有志に名を連ねており、世耕だけでなく鶴保まで鞍替えするとなると、1減の和歌山県で石田は選挙区を失うことになる。危機感は相当なものだろう。石田は、もともと山崎派所属だったのを2012年に退会し、しばらく無派閥で活動していた。しかし昨年の衆院選後に岸田派に入っている。二階派所属の鶴保が1区から出ることになれば、鶴保が抜けた参議院選挙区に石田真敏がまわることになるかもしれない。ただし、そこはまだ未調整だ。やはり和歌山県の選挙は二階でまわっているといえる。  ところで、「10増10減」を巡っては、自公間も亀裂が生じている。見直しを求める「10減」選挙区選出の自民党議員の声に対して、公明党は「何を今さら」と冷淡な対応だ。参院選に向けてはこれまでのような自公相互推薦の調整もついていない。二階俊博元幹事長がしっかりしているときは、自公の関係は良好だったが、二階が幹事長から外れてからは、自公は全くうまくいっていない。  参議院選挙に向けて、自公の相互推薦については、二階が間に入って調整すれば、修復できるかもしれないけれども、いまのところ、そうした動きはない。参院選まで時間があるとはいえ、大変な事態になっていることは間違いない。  自民党の地方選出の議員と話をしても、「いいよもう。公明党とは(相互推薦)しなくていいよ」と言い切っている。「そんなことを言って大丈夫なのか?」と聞くと、「もう公明党はいらない」と言い、同じように言っている人が自民党内にかなり多くいるとも言っていた。「そういうわけにはいかない議員もいるのではないか。公明党がいるから通っているんじゃいないのか?」と聞いても、「もういい」と、とにかく、うんざりした様子なのだ。実際のところ、自民党の各議員は、公明党からの推薦によって2万票から3万票の上積みがある。ただし、公明党推薦ということで逃げた保守票もあるといわれている。  もし、このままこじれていくと、場合によっては連立解消という事態になる可能性も出てくる。ただし、その場合に痛手を受けるのは、公明党のほうだ。自民党との連立を解消するとなると、公明党は消滅する。というのは、池田大作名誉会長のしてきた「悪事」が予算委員会で明らかにされるからだ。これまで自公の連立政権によって、自民党が押さえてきたのだ。だから、公明党のほうから連立解消ということにはならない。
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