□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2014年5月6日第355号 ■ ============================================================== 誤訳の次は仮訳という日本外交の敗北 ============================================================== 佐藤優元外務省主任分析官が5月2日の東京新聞「本音のコラム」で貴重な情報を提供してくれた。 4月25日に発表された日米共同声明の正文が、英語だけでしか作成されなかったというのだ。 すなわち、外務省が発表しメディアが報じた日本語の共同声明は、仮訳にすぎないということだ。 このことについて佐藤氏は、ロシアや中国と日本が共同声明を発表するときはありえないことだとしたうえで、次のように指摘している。 「・・・(たとえ同盟国であっても)国家間関係は、あくまで対等が外交原則だ。・・・外務官僚は日本民族の矜持についてどう考えているのか」と。 矜持を失うことだけでは終わらない。すべては正文である英語の解釈で日米共同声明の合意が実現されていくことになる。 オバマ大統領が「profound mistake」と発言したにもかかわらず、同時通訳がそれを「正しくない」とごまかし、それを日本国民が受け入れることとなった。 この深刻な誤訳の次は、仮訳というわけだ。 TPP密約はもちろん英文だけで書かれているに違いない。(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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