□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2014年5月4日第353号 ■ ============================================================== 小泉・細川「脱原発」連合の次の一手はこれで決まりだ ============================================================== 連休明け直後の5月7日に、小泉・細川「脱原発」連合が「自然エネルギー推進会議」なる組織を立ち上げるという。 これが、東京都知事選後の新たな動きとして安倍政権の前に立ちふさがると言われている。 大いに結構だ。今度こそ大きなうねりとなって、新たな政治の流れを作ってもらいたい。 しかし、果たして小泉・細川「脱原発」連合が国民を動かすことができるのか。 そう思っていたら、発売中の週刊朝日GW特集号に「小泉・細川『脱原発』連合 次の一手」と題する特集記事を見つけた。 しかし、それを読んで失望した。明確な戦略は何もない。 次の一手はこれしかない。 それは、この「脱原発」連合が、脱原発とともに、新たに安倍首相が強行する解釈改憲を阻止する動きを掲げることだ。 連休後に動き出すもうひとつの大きな動きは、安倍首相による集団的自衛権行使容認の閣議決定だ。 こちらのほうがより早く、より大きな政治的問題として進む。 これに待ったをかけることができなければ日本は終わりだ。 原発がしばし続いても、日本は終わらない。 しかし、憲法9条が捨て去られれば、日本はすべてを失うことになる。 原発を阻止できても、沖縄問題は解決せず、格差社会は終わらない。しかし、憲法9条さえ守れば、原発問題も辺野古移転阻止も、貧困問題も、自然との共生も、すべて守ることができる。 小泉・細川「脱原発」連合の賛同人である有識者のほとんどすべてが平和憲法擁護者だ。吉永小百合はその典型だ。 彼らこそ平和憲法を守ることを訴え続けてきた人たちだ。 問題は小泉純一郎だ。果たして、小泉純一郎に護憲を明言できるのか。 できる。 こう言えばいいのだ。 「解釈改憲は許さない。改憲したければ、正面から憲法9条改正を国民に問うべきだ」 これを小泉純一郎が言えば、安倍首相の解釈改憲の野望を葬り去ることができる。 安倍首相には改憲はできない。 安倍首相に改憲ができなければ、後に続く誰も改憲しようとする愚かな者は出てこない。 安倍首相の集団的自衛権行使容認の解釈改憲閣議決定を阻止できれば、ふたたび同じ過ちを繰り返そうとする指導者は出てこないだろう。 もし小泉純一郎が解釈改憲を許さないと立ち上がるのなら、その時こそ、私は小泉純一郎に脱帽する。(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
新しいコメントを追加