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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

見過ごされたままのオバマ大統領の重要な発言
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2014年5月3日第352号 ■   ==============================================================     見過ごされたままのオバマ大統領の重要な発言  ==============================================================  オバマ大統領の訪日は今となっては遠い過去の出来事になったが、あの時メディアが一切書かなかった重要なことがある。  それは4月24日の日米共同記者会見でオバマ大統領が述べた重大な言葉の誤訳である。  あの時オバマ大統領は尖閣問題について安保5条を適用すると明言し、これを日本側は鬼の首を取ったように書き立てた。しかし、あの時オバマ大統領は、その発言の直後に次のようなことを述べていたのである。 「... と同時に、私は首相に直接言いました。この問題で、日中間で対話や信頼関係を築くような方法ではなく、エスカレーションを許し続けることは profound mistake であると。 ...」  私はこの日米共同記者会見の中継を観ていたのだが、この部分を聞いて驚いたものだ。オバマ大統領は安倍首相との首脳会談で、安倍首相を強く諌めたことを明かしたのだ。  実のところオバマ大統領の共同記者会見の発言は、安保5条の適用よりも、そのあとの、この安倍首相を諌めた発言の方に主眼があった。  ところが、同時通訳はこの「profound mistake」の部分を単に「正しくない」と訳し、日本のメディアもそれを繰り返した。  この重大な誤訳、さもなければ意図的な意訳を見逃すことなく、みずからのブログで問題提起したフリーランスのジャーナリストがいる。  それが、Peace Philosophy Centreという平和団体の代表を務めている乗松聡子さんである。  そして、そのブログを引用して、4月27日付の琉球新報が問題提起した。  ここまで明らかになっているのに、大手メディアはいっさい検証しようとしなかった。  日本国民は世界でもっとも英語を重視しない国民であり、この隙をついて権力者がごまかすことが、これまでにどれほどあったことか。  今回のオバマ大統領の発言は、そのなかでももっとも深刻なひとつである。(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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