□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2014年4月24日第337号 ■ ========================================================= 首脳会談が終わるまで何もわからない今回のオバマ訪日 ======================================================== 日本のこれまでの外交なら今頃はとっくに共同声明の内容が固まっているはずだ。 外務省がその要旨を事前にメディアにブリーフしてメディアの予定稿が掲載されるはずだ。 ところが今度のオバマ大統領の訪日に関してはその成果についてはきょう24日の報道でも確定的な報道が一切見られない。 だからきのう4月23日の読売新聞のオバマ大統領に対する単独書面インタビューが大スクープになるのである(4月23日メルマガ第333号)。 きょうの4月24日の各紙は読売新聞の単独書面インタビュー記事を参考にして「尖閣は安保の対象」、「オバマ氏、防衛義務明言」などと書いている。 東京新聞に至ってははっきりと4月23日の読売新聞の書面インタビューを引用するありさまだ。 読売新聞もまた勝ち誇ったかのように自画自賛している。 すなわち、読売新聞の掲載した単独書面インタビューを受けて欧米の通信社までもが一斉に書いていると。 やはりあの単独書面インタビュー記事は読売の大スクープだったというわけだ。 しかしその読売のスクープ報道さえも日米首脳会談が終わって見ない限り誤報に終わる可能性は残っている。 すべてはTPP交渉に関するオバマ大統領と安倍首相の政治決着にかかっているのだ。 すなわちTPP交渉について政治決着できなければ、日米同盟強化の再確認さえもまた合意できないかもしれないのだ。 それほどオバマ大統領はTPP合意を重視しており、TPP合意もまた日米同盟強化の再確認と表裏一体ということだ。 かくて今度のオバマ大統領の訪日の成果は、24日の首脳会談が終わるまで誰にも分らない。 これほど異例な米国大統領の訪日はない。 これほど異常な日米関係はない(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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