□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2014年4月24日第336号 ■ ========================================================= 寿司屋のおやじがばらしたオバマ・安倍会談の中身 ======================================================== オバマ訪日の最初の重要行事である寿司屋での首脳会談。 はたしてそこで何が話し合われたのか。 寿司屋を出た安倍首相は待ち構えていた記者たちにこう答えた。 人生で一番うまい寿司を食べたとオバマ大統領は喜んだと。 安倍首相は会談の中身を語ることなくこんな返答しかできなかった。 すなわち会談はうまく行かなかったということだ。 うまく行ったなら得意げにそうしゃべるはずだ。 隠さなければならない話があったのだ。 そしてその隠したかった事をはからずも寿司屋のおやじにばらされてしまった。 すなわちメディアは寿司屋のオヤジがひとづてに次のように語っていたと報じた。 いきなり交渉の話になったと。 話し合いは深刻な雰囲気であったと。 これを要するに安倍首相はオバマ大統領にTPPの譲歩を迫られたということだ。 それをごまかそうとして寿司の話をしたのだ。 しかも安倍首相は寿司の話でもウソをついている。 寿司屋のおやじは、おいしそうに食べていたのは安倍首相の方で、オバマ大統領は半分ほどしか食べなかったと話したという。 オバマ大統領はTPPの話に夢中だったということだ。 それにしても最初の首脳会談を寿司屋で行ったことは外交判断のミスに違いない。 安倍首相にとっては寿司屋のおやじに聞かれてもいいように交渉の話を避けて寿司談義に終始し、オバマ大統領との友好関係を作った上で翌日の交渉に臨もうともくろんでいたに違いない。 ところがビジネスライクのオバマ大統領にいきなりTPPの話を持ち出され、攻め込まれたのだ。 それを寿司屋のおやじに聞かれてしまったのだ。 大きな誤算だ。 そんな落とし穴があること想定しなければいけなかったのに、寿司屋を会談場所に選んだ。 軽率だ。 さもなければ計算する余裕がないほど安倍政権はTPP事前交渉で米国に追いつめられていたという事である(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
新しいコメントを追加